中国国際航空(エアチャイナ)は危険?感想・評判・評価

中国国際航空(エアチャイナ)って危険なの?

中国はもちろん、ヨーロッパへ行くのにも「①安い②南回りに比べて搭乗時間が短い」と言う理由で中国国際航空(エアチャイナ)を検討する方は結構いらっしゃるかと思います。しかし、一般的な日本人としては

  • 中国の航空会社って危なくない?
  • 中国人乗客ばかりでウザそう
  • 機体が古そう
  • 北京空港での乗り継ぎうまくいくのかしら?

などの心配は避けられません。私も初めて中国国際航空(エアチャイナ)を利用したときは「大丈夫かな…」と思いネット上で口コミ・評判を確認することにした記憶があります。しかし、それは安心材料にはならず、逆に不安を増幅させる結果となってしまったのです。

「中国国際航空 評判」「中国国際航空 クチコミ」「エアチャイナ 評価」「エアチャイナ 口コミ」など言葉を変えつつ検索すると、ネガティブな感想をよく目にしてしまったからなのです。

  • 安かろう悪かろう
  • 機内食がマズい
  • CAさんの機内サービスがガサツ
  • よく遅延する
  • 乗客の民度が低い

など、不安をそのままネット上で確認した結果となっていまいました。しかし、一方、

  • 乗ってみると意外と悪くなかった
  • コストパフォーマンスが高かった
  • 他の航空会社と大して変わらない
などの感想もあり、どうも人によって千差万別ですね。

そこで、中国国際航空に15回搭乗したことがある筆者が初めて利用したときの感想や評価、心構え等を記事にすることにしました。

中国国際航空搭乗実績(参考)

利用年種別区間クラス備考
2013国内黄龍-上海Y片道
2014国際北京-ウランバートルY往復
2015国際成田-成都Y片道
2015国際成都-コロンボY片道
2015国際コロンボ-北京Y片道
2015国際北京-羽田Y片道
2016国際羽田-北京C往復×2
2016国際北京-プーケットC片道
2016国際クアラルンプール-北京C片道
2016国際北京-ブダペストC片道
2016国際ローマ-北京C片道

1997年初海外でパキスタン航空を利用して以来色々な航空会社を利用してきましたが、中国国際航空を利用するようになったのは比較的最近の話だったりします。

一方、中国国際航空以外の「大陸系キャリア」はその前から利用していたので、特段アレルギーがあったというわけではございません。

利用年種別区間クラス備考
1999国内広州-桂林往復中国南方航空
2002国内広州-ウルムチ片道中国南方航空
2002国内ウルムチ-カシュガル片道忘れた
2002国内敦煌-西安片道忘れた
2013国内成都-九寨溝片道四川航空

 

中国国際航空(エアチャイナ)の感想

と言うことで、実は国内線が初搭乗でした。機内食がひどかったりと「評判通りだな…」と思うところもありましたが、全体としては「意外と悪くなかった」という感想です。ちゃんと定刻通り出発したし、特段イヤな思いをすることもありませんでした。

思い起こせば、昔の中国旅行は「一日一怒」が当たり前でした。あの時と比べると…ということで、フィルタがかかっている可能性があります。中国旅行をしたことがない方にとっては、また違った感想になるかもしれません。

その後、国際線も搭乗するようになりましたが、感想が変わることはありませんでした。ビジネスクラスではとても快適に過ごせたし、エコノミークラスも悪くありませんでした。中国人乗客が騒ぎ出したりとかそういうのもありません。ただ、プライベートスペースに関して日本人と感覚が違うので、お隣が中国人だった場合は多少気をつけた方が良いかもしれません。

⇒中国国際航空ビジネスクラス搭乗記(計8回分)

中国国際航空(エアチャイナ)の評判を調べている方へ

僕自身のを事例に出しましたが、大概「何かと比較して」の感想になっていることに留意する必要があります。
同じ便にAさんとBさんが乗って、多少の遅れはあっても無事たどり着いたとします。
日系会社しか利用したことがなくこれまで中国人と接したことがなかったAさんはサービスの質や人民の機内マナー、そして遅れたことに対して詫びのアナウンスがないことにカルチャーショックを受けることは想像に難くなく、一方、中国に駐在したり、日頃から中国人や中国系航空会社を利用しているBさんなら、「まあこんなものか(いつものことか)」とネガティブな感想を持つこともないでしょう。

ネットでの評判を確認するに際しては、書いた人のバックグラウンドがわかるのであれば合わせて確認するとよいのかなと思います。

ちなみに僕のバックグラウンドは以下の通りです。
一般の日本人に比べて中国アレルギーや偏見はない方だと思ってください。

中国旅行の経験

初中国は1999年。短期入国でもビザが必要だった時代から定期的に行ってます。以下思い出せる範囲で。
数次:広州、深セン、珠海、上海、北京、成都
一次:桂林、陽朔、肇慶、開平、ウルムチ、カシュガル、トルファン、敦煌、西安、蘇州、厦門、九寨溝、黄龍、ハルピン
特に中国が好き!と言うわけではないのですが、絶景や他で見られないようなものが中国には多いので……

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中国人(大陸人)とのかかわり

20年近く前に趣味の世界で知り合った朋友達が広州と上海にいます。
彼らと初めて会ったとき、とてもショックを受けたのを覚えています。
それは良い意味でのショックで、これまでの報道やネットで植え付けられていたネガティブな印象と全く違っていたからです。
沿岸部という地域性もありますが、よく教育されているし(皆英語を普通に喋れたし、独学で日本語をマスターしていた人も居てびっくり)、マナーや振る舞い等、接してて全く違和感がなかったらです。
会う前は、どうなることか戦々恐々としていたのですが。
もっとも、先方も「小日本鬼子」と会うことで戦々恐々としていたのかもしれません(笑)。
日本語をマスターしていた人も含め、日本人に会うのは初めてと言ってました。

中国国際航空(エアチャイナ)の評価

これまでの搭乗経験を踏まえ、自分自身が利用したいかどうかという観点から以下の表でまとめています。
自腹を切って航空券を買う場合と、マイルを使って特典航空券を発券する場合とでは違うと思うので分けました。

航空券を購入する場合

目的地エコノミービジネス
国際線中国×
国際線その他
国内線中国国内

評価の視点は、

  • コストパフォーマンスが高くANA_SFC修行効率も良いので、積極的に利用を検討したい
  • 中国行に限っては強気の価格につき、わざわざ選ぶまでもない
  • 特にビジネスクラスは「中国」が故のネガティブ要素が軽減されるため、快適な空の旅が可能
  • 国内線は好むと好まざるにかかわらず利用を強いられるため評価対象外

マイルを使った特典航空券利用の場合

目的地エコノミービジネス
国際線中国
国際線その他
国内線中国国内

評価の視点は、

  • 特典航空券で必要マイルは各社同じなので中国国際航空を選ぶ必要はない
  • 逆に中国行の場合の利用価値は増大。必要マイル数も少なく日系に空きがなければ利用を検討
  • 国内線は好むと好まざるにかかわらず利用を強いられるため評価対象外
【重要】中国国際航空の評判など心配せずに済む方法!

それはズバリ、中国国際航空を利用せずに済むようにすること。

具体的に申し上げれば、ANAマイルとJALマイルを貯めてANAやJALなどを利用することで、「運賃が安いから」等の理由で中国国際航空等を利用しなくて済むと言うもの。

私の場合、以下記事の方法で大量のマイルをため、中国国際航空を利用する必要がなくなっている状況です。

費用かけずに大量のマイルを貯められる特殊な方法を徹底解説!

次回はぜひマイルを貯めてANAやJAL、シンガポール航空やキャセイパシフィック航空などを利用して目的地へ飛んでくださいね!

以下記事のようにビジネスクラスも気軽に利用できるようになり、旅行の仕方がガラリと変わりました。

安心の日系!ANAビジネスクラス搭乗記
世界一エアラインに感動!シンガポール航空ビジネスクラス搭乗記

その他

同じ中国人でも国際線と国内線とでは客層が違うような印象を持ちました。
この印象は少し前に持ったもので、自分の中国人とのかかわり体験がベースになっていますので多少のフィルターはかかっているという前提ですが。

国際線

国際線を利用する中国人は普通の日本人よりも教育レベルが高く、これまでの経験から国際基準や機内マナーというものを一定程度わきまえているものという印象です。
日本人から見て首をかしげる所作がたまにあるのは置いといて。

ただし、かつての農協ツアーのような団体客がドッと乗り込むと、そのバランスがあっという間に崩れてしまう場合があることに注意。
その時は、台風が来たとあきらめてください。

台風襲来をどうしても避けたい場合は、ビジネスクラス以上を利用しましょう。

国内線

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幸いにもとんでもない体験をしたことはありませんが、国際線や日本の国内線とは別の乗りモノだと「覚悟」を決めて乗るようにしています。
とにかく生きて無事に目的地へたどり着けばOKと。

中国国際航空(エアチャイナ)の利用検討に際して

航空会社にどこまで求めるのかご自身のスタンスを確立させた上で、似たようなバックグラウンドを持つ人による評価を確認しておくとブレない結果になるのではないでしょうか。

どこまで求めるかについては、例えば

  1. 空の旅そのものを快適に楽しみたい
  2. 定時に目的地へ到着したい
  3. 安ければ安いほうが良い
  4. とにかく、生きて目的地へたどり着ければ良い

上へ行けば行くほどハードルが高くなります。

自分に当てはめると
快適←長距離で横になって寝たい場合はここまでが必要となる場合も。
定時←急ぎならここまで必要
格安←急ぎでなければここまでで十分
生存

と言う感じですが、人によりスタンスは様々だと思うので、一度確認することをおススメします。

中国国際航空(エアチャイナ)のネックは『北京空港乗り継ぎ』

僕自身はどうしてもという時の中国国際航空利用自体には抵抗ないのですが、『北京空港乗り継ぎ』だけは抵抗があるのです。
無事に乗り継げるか毎回毎回緊張して祈りながら保安検査の列に並んでいる状況で、心臓に良くないです。

乗継方法や注意点をまとめていますので、利用する前に必ず読んでおいてくださいね。

⇒北京空港乗り継ぎ指南

あと、乗り継ぎの保安検査が日本よりも厳しく、特にモバイルバッテリーを持って行く人は注意が必要です。私も2度ほど没収されてしまいまして…後から没収されないための方法を調べたので、こちらも必読です。

⇒中国の空港ではモバイルバッテリーの没収に注意

新空港の完成に希望

ご存知の通り、建設中の北京大興国際空港(北京首都第二空港)が予定通りだと2019年10月に開港。
Wikipediaによると、中国国際航空(ナショナルフラッグ)を始めとするスターアライアンスは現空港に残り、ワンワールドやスカイチームの他アライアンスが新空港へ移転するそうです。前にそのような記事を見たことがあります。
こうなると、慢性的な渋滞は解消されるという期待があるわけで。
で、そのまま現空港に残る中国国際航空やANAの利用者にとっては大きな混乱は起こらないのではないかと想像しています。

北京大興国際空港(北京首都第二空港)2019年10月開港へ

中国国際航空(エアチャイナ)関連記事

主に自分の体験談ですが、利用すべき留意すべき内容は一通り揃っていると自負しています。
少しでも不安を軽減できればと思い並べましたので、未体験の方はぜひご一読を。

中国国際航空利用時の心構え
中国国際航空ビジネスクラスシートと機材の関係
特典航空券で中国国際航空を利用しなくて済むように試行錯誤した話

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