カタール航空からアップグレードオファーを受け、ビジネスクラスに搭乗した時の話です。
もくじ
フライト全体概要
フライトスケジュール
2015年9月
出発-到着 | 便名 | 機材 | オファー |
---|---|---|---|
羽田-ドーハ | QR813 | 787-8 | あり |
ドーハ-ラルナカ | QR265 | A320 | なし |
ラルナカ-ドーハ | QR266 | A320 | なし |
ドーハ-羽田 | QR812 | 787-8 | なし |
運賃等
予約クラス エコノミー(O)
運賃 56,820円(すべて込)
春先(GW期間含む)に初めてカタール航空を利用して印象が良かったのと、シルバーウィーク期間にも関わらずキャンペーン運賃が出ていたことからポチりました。
行先をラルナカ(キプロス)にしたのは、キャンペーンを実施している欧州路線の中でドーハからの飛行時間が一番短くて楽だと思ったから(笑)。
予約クラス(O)は、個人が予約できるチケットの中で最底辺のクラスと思っていただいて差し支えありません。
最底辺でもアップグレードオファーが来る場合があるということです。
アップグレードオファーについて
羽田-ドーハ(QR813)は深夜便。少しでも睡眠を確保できるよう『三種の神器』を用意して構えていたところ、出発3日前に突然1通のメールが。
要約すると、以下の内容でした。
- QR813について、特別価格(JPY84,307)でビジネスクラスにアップグレード
- 特典は、アップグレードの他ラウンジ入室及び持込手荷物の追加
- オファーは本日15:30(GMT)まで有効で、早い者勝ち
そして、注意事項などもいろいろ書かれていましたが、主には
- マイル加算は元の予約クラスに基づく
- アップグレードした後は返金、変更不可
アップグレードオファーを受けてみた
ワンワールドのサファイア資格を持っていたこと(当時)、また普段軽装(7kg以内+バックパック)で出かけていることから、アップグレード以外の特典には特段惹かれるものはなく。
それでもオファーを受けてしまったのは、メールの最後に記載された署名が原因。
Qatar Airways
World’s 5-star airline.
「5つ星エアラインのビジネスクラスか~。一度体験しておくのも悪くないかも。」と思ってしまったのですね。
正直、84,000円は対価として高いかなと思ったのですが、たまたまキャッシュバックというあぶく銭が手元にあったため気が大きくなってしまいまして。
手続きは全てオンラインで完結します。
もらったメールのリンク(上写真の”Upgrade to Premium Class”)をクリックして必要事項等を入力すればOK。カード決済もオンラインで行います。
どうやら私が「早い者」だったようで、即決。すぐに確認メールが来ました。
後続便のオファーも来るのかな?と思っていたのですが、結局QR813便だけでした。他の便は満席だったのでしょうか?
アップグレード費用は時期と空席状況により異なるようで、オフシーズンだともう少し安いオファーになると思われます。
ちなみに、アップグレードオファーを受けた後、座席指定しようとしたら1席しか選択できませんでした。
ということは、たった1席のアップグレードオファーを争って勝った(?)のか、飛んで火にいる夏の虫だったのか…
QR813(羽田~ドーハ) ビジネスクラス搭乗記
羽田空港でのチェックイン
ビジネスクラスカウンターが混んでいたので、一番空いていたオンラインチェックイン済者用「FAST BAG DROP」カウンターで手続き。
JALサクララウンジ
今ならわかる。「ラウンジはANAよりもJALの方がよかった!!」と。
カレーの美味しさを両社で競っているようですが、私はJALビーフカレーの方が好み。
食事の種類もJALの方が多かったような…やっぱりワンワールドの永久ステータスもほしいと思う今日この頃。
ビジネスクラスの様子
「ヘリンボーン型」でした。やはり満席のようです。
座席
実は、長距離ビジネスはこの時が初めて。
ばっちりフルフラットになることを確認。どれだけ睡眠できるのか楽しみでした。
しかしのばした足の置き場にはあまり余裕がなく、纏足になりそうとも思ったり。
機内映画
当時、日本映画の選び方のセンスはぶっちゃけよくありませんでした。
実は映画を見るのが趣味の一つだったりするのですが、春先の旅行含めて微妙な映画ばかりで苦笑したものです。
単に暇つぶしと割り切るか、AmazonプライムビデオやdTV等で自前で用意しておいたほうがよいでしょう。
エミレーツとかは、これでもかというくらい世界各国の映画を用意していたのですが、こればっかりはやっぱり日系に分がありますねえ。
アメニティ
なんと、アメニティはGiorgio Armaniでした。
中に入っていたリップクリームは香りがよく、今でも愛用中です。
ミネラルウォーターとノイズキャンセリングヘッドフォンが入っています。
機内食
- 夜食
ビジネスクラスとしては普通…かな。
空腹のときだったら違う感想だったかもしれません。
- 朝食
こちらは意外とおいしかったです。日系に負けてないと思いました。
睡眠
カタール航空では、もれなくパジャマが配られます。(ビジネスクラスの場合)
コンパクトで結構使い勝手が良いので持ち帰り、今でも他社ビジネス搭乗時にも図々しく持ち込んでいるほどです。
エティハド航空の時はさすがに自粛しましたが、パジャマを配るエアラインって意外とないんだなあということを後から知りました。
世界一周に際し、最初の羽田-ロサンゼルス(NH106便)でパジャマを現地調達できるか「ANA ビジネスクラス パジャマ」とかで調べてみたのですがイマイチこれだ!という情報が入らなかったので、多少嵩張るけど仕方なくカタール航空のパジャマを持参して行ったという経緯があったり。
夜食を食べ終わった上海あたりで就寝し、コルカタ付近で目覚めてしまいました。
ちょうど日本の朝の時間帯だったので、体が覚えてしまっていたよう。
この後2度寝して、インド洋に出るくらいの頃、正式に目覚め。
なんと、ハマド国際空港でアル・ムルジャン ビジネスラウンジを利用可能
ドーハ着がビジネスクラスの場合、ドーハ発の乗継便がエコノミーだったとしてもカタール航空のビジネスクラス以上でしか利用できないというアル・ムルジャン ビジネスラウンジを利用できました。
羽田空港のチェックイン時にそう伝えられたときには「本当か?」と半信半疑だったのですが、ラウンジの受付で両便の搭乗券(ビジネス+エコノミー)を見せつつ事情を話したところ、入室許可となった次第。
この特典があるのなら、JPY84,307のアップグレード費用もそんなにコストパフォーマンスが悪くないと思いました。
もっとも、2015年春先(GW)はワンワールドサファイアでもアル・ムルジャン ビジネスラウンジに入れたので、特段サプライズはなかったわけですが。
アル・ムルジャン ビジネスラウンジの様子については、別記事にて。
なお、現在、ワンワールドサファイア等他社上級会員+エコノミーではアル・ムルジャン ビジネスラウンジに入ることはできません。
当時入れたのは、新空港オープンからラウンジがすべて完成するまでの間の経過措置によるものだったようです。
まとめ
数年前まではビジネスクラスでも頻繁にキャンペーンセールを実施、10万円台でビジネスクラス欧州往復出来た時もありました。
しかし、最近は渋くなってしまったようで、キャンペーンセールをやったとしても庶民にはなかなか手が届かない価格帯で高止まり。
現状、一般庶民が日本発券でカタール航空のビジネスクラスを利用しようとすると、アップグレードオファーが来た時に受けるのが最も現実的な手段だろうということで、少し古い体験記を記事にした次第です。
ただしアップグレードオファーが来るかどうかは運次第。来ればラッキーくらいに思っておくとよろしいのではないでしょうか。
なお、アップグレードオファーは早い者勝ちにつき即断即決が求められます。
心とお金(クレカ)の準備だけはしておきましょう。
5つ星というだけの価値はあったか??については、道中の半分以上寝ていたことと、他であまり経験がなかったのでよくわかりませんでした(涙)。 ビジネスクラスをもう少し経験してから振り返ろうと思います。
アップグレード最大のメリットについて
上記の搭乗記の後エコノミークラスでラルナカ(キプロス)へ向かいましたが、昼前にラルナカ到着後も疲れは残らず。
到着早々バリバリレンタカーで国内を走り回って観光することができたのも、アップグレードオファーを受けたおかげであります。
エコノミーだったら運転が辛かったかもしれないし、ひょっとしたら居眠り運転で事故ったかもしれません。
エネルギッシュにキプロスを観光して、やっと「まる1日を有効に過ごせるのが、アップグレードの最大のメリットだったんだ……」と実感しました。