もくじ
ロシア ウラジオストクから入国する場合のビザ緩和の経緯について
数年前から噂に上がっては消え、再び噂に上がって消えてきた「ロシア入国ビザの緩和」。
今年になってから噂の現実味が増してきて、ついに具体的なスケジュールが。
ロシア、ビザ緩和を試験導入へ ウラジオで7月中旬から :日本経済新聞
7月中旬から試験開始、8月1日から施行予定とのこと。
しかし、8月になっても施行された様子がなくまた「オオカミ少年か」と落胆していたのですが、今度はNHKによる続報が。
ロシア ウラジオストク訪問の日本人など ビザ緩和へ | NHKニュース
専用ページから、8月8日から申請を受け付けるようです。
申請後、e-visa(電子ビザ)が発給されるとのこと。
ロシア入国ビザ緩和の条件など
専用ページ等によると、以下の通りとなるようです。
取得目的 | ビジネス、観光、人道(スポーツ、文化交流等)のみ |
---|---|
出入国ポイント | ウラジオストクの空港又は港のみ |
種類 | シングルビザ |
滞在可能日数 | 入国日から最大8日間 |
発行手数料 | 無料 |
有効期限 | 発行から30日間 |
緩和対象国 | 日本を含む18ヶ国 |
パスポート | 残存期間6ヶ月以上 |
移動先 | ロシア連邦により制限 |
その他
緩和ビザによる移動可能地域について
公式サイト(専用ページ)では明記していませんが、以下サイトによると
「自由港のある5つの地域――すなわち沿海地方、ハバロフスク地方、サハリン州、チュクチ自治管区、カムチャッカ地方――のいずれに対しても申請できる。上記のロシア連邦領内に、外国人は8日間にわたって滞在することができ、入国した地域の中のみを移動することができる」。下院の国家建設・法律制定委員会のパーヴェル・クラシェニンニコフ委員長はこのように説明した。
とのこと。
これが本当だと、サハリンにもウラジオストク経由で行けることになりますが…
(写真はサハリンへ行った時に撮影したレーニン像)
ただ、この記事は2017年2月と少し古く、公式に記載されているわけでもありません。
ウラジオストク(沿海)以外の地域へ行こうとするのであれば、あらかじめ確認しておいた方がよさそうです。
緩和対象となった18ヶ国について
公式サイト(専用ページ)記載順です。
- Algeria
- Bahrain
- Brunei
- India
- Iran
- Qatar
- The People’s Republic of China
- The Democratic People’s Republic of Korea
- Kuwait
- Morocco
- Mexico
- The United Arab Emirates
- Oman
- Saudi Arabia
- Singapore
- Tunisia
- Turkey
- Japan
なかなか面白いラインナップです。
西側諸国が対象外な一方、中東・北アフリカ諸国が名を連ねています。
北朝鮮は対象な一方、韓国は対象外。
こういう組み合わせはなかなかないのではないでしょうか。
個人的には日本が一番下にあるのが気になりますが、色々あるのでしょう。
施行日について
8月8日・ロシアと聞いて思い出す方もいらっしゃることでしょう。
「大東亜戦争において、ソ連が日本に宣戦布告した日」だということを。
他の17ヶ国もあるので偶然だろうとは思うのですが、個人的にはかなり引っかかってます。
緩和と言うか簡素化された内容について
手続きもそうですが、「招聘状やホテルの予約確認書、旅行目的を確認できる書類」の提出を求められなくなったことが簡素化のキモでしょう。
留意事項等
ロシアがビザ緩和のサイト開設 ウラジオ、慎重意見も – 西日本新聞
手続きミスなどで入国できないリスクも否定できず、極東への団体旅行を扱う日本の代理店の担当者は、顧客に従来の手続きでビザを取得するよう推奨している。
旅行代理店などは、様子を見るようにアラートを出しています。
ただし今回の措置によりビザ代理申請手数料の収入減となってしまう者の見解につき、多少差し引いて考慮する必要があります。
個人的には、e-visaさえ発行できればこっちのモノ。
あとは現地でも何とかなるのではないかなと思ってます。
何かあれば空港でのチェックインの時に言われるのではないでしょうか。
それより問題なのは、観光客の受け入れ態勢ですね。
過去にウラジオストク関連の旅行記を漁ったことがあったのですがなかなか厳しそうで、台湾や韓国のように気軽に行けそうな感じではありませんでした。
が、この機会に人柱になってみてもいいかなと思ってます。