2017年9月。
パリからダブリンへ行くのに、『エアリンガス(Aer Lingus)』を利用しました。
日本に就航していないので耳慣れない名前かもしれません。
アイルランドの航空会社で、いわゆるナショナルフラッグ。
ナショナルフラッグと言えば、JAL、大韓航空、タイ国際航空と同レベルと言うことになります。
所要時間は2時間弱と日本国内線並みにあっという間でしたが、フラッグキャリアとしては貴重な体験をさせていただきました。
エアリンガス(Aer Lingus)の評判は、検索結果を見るとそれほど良くないようですが実際どうだったのでしょうか。
予約から搭乗までを記事にしたいと思います。
もくじ
数ある航空会社の中で、評判が良くないらしいエアリンガスを選んだ理由
- 日に複数便就航
- CDG(シャルル・ド・ゴール)空港発着
- 安かった
1 1日4往復運航している
万が一何かあった時、便数が少ないと否応なく翌日になってしまう場合があります。
ダブリンに2泊して戻る予定だったので、1泊をなくすことは命取りとなってしまいます。
どうしてもそれは避けておきたかったので、便数の多さは重要なポイントでした。
2 シャルル・ド・ゴール空港から発着
カイロからシャルル・ド・ゴール空港へ行ってからの乗継だったので、オルリー空港だと困ってしまいます。
あと、シャルル・ド・ゴール空港でも出発ターミナルも重要で、
エアリンガス:T1
エールフランス:T2
カイロからの便はT1に到着するので、T1の方がより都合よかったのです。
3 安かった
1ヵ月後の日程でコミコミ39.99ユーロでした。
セーバー(最安値)とはいえ、LCC並みの価格にのけぞりました。
エアリンガスの予約方法と荷物の取り扱い
https://www.aerlingus.com/html/en-IE/home.html
公式サイトから簡単にオンライン予約できます。
就航地
公式サイトのPlan and Book⇒Destinationsでルートマップが表示されます。
予約クラスの違い
ザックリ言うと、
Plus:フラッグキャリア並みのサービス
Saver:LCC並みのサービス
ということで、Saverだと座席指定も機内預け荷物も有料になってしまいます。
この辺りをどうするかでどちらのクラスを選ぶかが決まってくることでしょう。
Plusは、早い便への振り替えが可能というのが魅力かも。
クレジットカードの決済が終わると、ほどなくeメールが届きます。
機内持ち込み荷物
Max weight 10kg
Max size 55cm H x 40cm W x 24cm DPlus one small personal item: Small handbag, laptop, duty free or baby changing bag.
Max size 25cm H x 33cm W x 20cm D
念のため公式サイトでも確認してくださいませ。
https://new.aerlingus.com/travel-information/baggage-information/cabin-baggage/
エアリンガスのチェックイン
出発日の前日あたりに「Check-in is now open」というメールが届きます。
ここからオンラインチェックインできるので、空港での手続きの煩わしさを避けるために是非やっておきましょう。
注意すべきは、オンラインチェックインには
- WEB CHECK-IN
- MOBILE CHECK-IN
の2種類があるのですが、2次元バーコード入りのいわゆるモバイル搭乗券が発行されるのは「MOBILE CHECK-IN」のみです。
エアリンガスのアプリを入れておき、そこから手続きすると確実かなと思います。
僕の場合、カイロから入国せずに乗り継ぐためにはモバイル搭乗券が必要だったので、ものすごく助かりました。
(T1内にエアリンガスの乗り継ぎカウンターがあったかどうかは確認していません)
エアリンガス搭乗当日
エジプト航空でカイロからパリへ入りました。
スケジュールは以下の感じで、3時間弱あるので余裕があるように見えます。
航空会社 | 便名 | 出発 | 到着 | 機材 |
---|---|---|---|---|
エジプト航空 | MS799 | 9:35 | 14:25 | A330-300 |
エアリンガス | EL527 | 17:10 | 17:55 | A320 |
しかし、定時運航しないと危険領域に突入するレベル。
シャルル・ド・ゴール空港第1ターミナルでの乗り継ぎ
エジプト航空は、無事定時にシャルル・ド・ゴール空港まで運んでくれました。
この空港は昔2回ほど使ったことがあるのですが、全く良い思い出がありません。
緊張を保ったままむかったのですが……
あっけなく終了。
結構時間が余ってしまったので、ツイッターなどしながらのんびりと過ごします。
窓の外を眺めていたら偶然。初めて見た! pic.twitter.com/ToeRT4C6Nr
— poya@FUK (@poyatrip) 2017年9月19日
ダブリンへ向かっている間に展示?現役?物議をかもした?ことを知る由もなく。
現役であることは全く想定しなかったのですが、飛んでしまっては確認するすべがなくなってしまいました。
搭乗記
無事定刻出発です。
補足:マイレージプログラム(マイル)について
「avios」マークがあるのは、エアリンガスがインターナショナル・エアラインズ・グループ(ブリティッシュエアウェイズ・イベリア航空などの持ち株会社)の傘下にあるからです。
かつて加盟していたワンワールドからは脱退してしまい、どのアライアンスにも属しておりません。
エアリンガスで貯めたマイルはブリティッシュエアウェイズとイベリア航空のマイレージプログラムでしか加算できない状況です。
今回のフライトマイルをBAの番号で申請しているのですが、未だ加算された様子がありません……
ワンワールドへの再加盟を検討している動きがあるようですが、どうなることでしょう。
さすがナショナルフラッグ!足元に余裕があります!
シートピッチが狭いと膝が触れてしまうので…
機内の様子。8割くらいの搭乗率で、隣に人はいませんでした。
機内食
なんと!機内食が有料なのです。
ナショナルフラッグなのに。
驚いたのは、大西洋を横断する路線ですら有料だということ。
機内販売
普段は読まないのですが、諸事情によりすることがなくヒマだったのでパラパラとめくったのですが…
唯一食指が動いたのがコレ、Superdry極度乾燥(しなさい)の時計。
エアリンガスで無事ダブリンに到着後
定時に到着。
沖止めで、外を歩いて入国審査場へ向かいます。
(参考)アイルランドの入国審査
シェンゲン協定に加盟していないアイルランドでは、入国審査が必要です。
入国カードは不要ですが、入国審査官から多少の会話を求められるのは英国式と言った感じでしょうか。
・日本人か?
・一人で来たのか?
・目的は?
・何日滞在する予定か?
こんな感じだったかと思います。
エアリンガス搭乗記まとめ
どう見てもLCC並みのサービスです。ありがとうございました。
でも、BAと同様フラッグキャリア。
何か困った時の対応までLCC並みではないでしょうから、そのあたり安心して搭乗できることは大きなメリットではないかと思います。
ダブリンからの戻りはLCCを利用したのですが、安心感は全然違いました。
この安心感を39.99ユーロ(5,000円強)で得られたことで、個人的には大満足です。
安さの割に得られる安心感が大きいので、特に予算重視の弾丸トラベラーにオススメと言えましょう!