もくじ
ポイントサイト『ECナビ』の危険性を調査
ポイントサイト『ECナビ』。
最近では、ソラチカカード発行による還元ポイントやEPARKからだリフレを通じた整体等利用による還元ポイントが同業他社に比べて多いこともあり、陸マイラーによる利用機会が増えていることかと思います。
一方、危険性についてはどうでしょうか。
ユーザとしては、安全・安心して利用できるサイトなのかどうかが気になるところだと思います。
取り急ぎ調査しました。その結果としての分析評価を共有しますので、ポイントサイト選びの参考にしてくださいませ。
株式会社 VOYAGE GROUP(ECナビの運営会社)の概要
まずは、ポイントサイト運営会社の概要です。
公式サイトからの引用で恐縮ですが、かいつまみますと
会社概要 | 株式会社VOYAGE GROUP
設立 平成11年
本社所在地 東京都渋谷区神泉町8-16 渋谷ファーストプレイス1F・6F・7F・8F
資本金 1,027百万円(2017年3月末時点)
業績 連結売上高:20,841百万円 / 連結営業利益:1,720百万円(2016年9月期)
従業員数 300名(2017年3月末時点)
連結子会社 14社
持分法適用関連会社 6社
「ほう。お主できるな」
会社概要で業績を開示しているポイントサイト運営会社をこれまで見たことがありませんでした。
またココでは端折ってますが、グループ会社の名称をすべて開示、且つそれぞれの会社サイトへ飛べるようになってます。
「ほう…」以下は、一読したときの心のセリフでした。
会社概要を見てその開示内容に不満を持つことが多かった中、ココに関しては極めて好印象だったのです。
さすが東証1部上場企業と言ったところでしょうか。
(モッピーの運営会社と同様にここが東証一部だったことは知っていたのですが、自分自身がECナビを使っていなかったこともあり、紹介していませんでした)
これまでの推移及び事業構成
個人投資家の皆様へ | 株式会社VOYAGE GROUP
↑でうまくまとまっていますね。
事業概要と成長戦略
当社は「人を軸にした事業開発会社」として、インターネット領域において様々な事業の展開や開発を進めており、現在ではアドプラットフォーム事業を中心に、ポイントメディア事業、インキュベーション事業の3つの事業から構成されています。 今後、引き続き市場の拡大が見込まれるアドプラットフォーム事業を中心に成長を図っていくとともに、その周辺領域においても積極的な事業開発を行っていくことで、企業価値の最大化を目指してまいります。
ECナビを含むポイントメディア事業は、サブ的な役割を担っているようです。
PeXの運営会社でもあるのですね。今初めて知りました…(笑)
これはものすごい強みのような気がしますが、いかがでしょう。
(PeXは、グループ会社が運営しているようです)
業績が右肩上がりなのが良くわかります。
資料(グラフ)の作り甲斐がありそうで、我が社と照らし合わせると実にうらやましいです。
『ECナビ』の企業情報等から見る危険性・安全性
会社規模による危険性・安全性チェック
同業他社との比較がわかりやすいので、一覧表にしました。
ポイントサイト | 設立 | 資本金 (百万円) | 従業員数 | 株式 |
---|---|---|---|---|
ECナビ | 平成11年 | 1,027 | 300名 | 上場(東証1部) |
モッピー | 平成17年 | 1,380 | 約67名 | 上場(東証1部) |
ポイントタウン | 平成18年 | 761 | 約128名 | 上場(マザーズ) |
げん玉 | 平成17年 | 425 | 約120名 | 上場(マザーズ) |
Get Money! | 平成11年 | 211 | 約81名 | 非上場 |
ちょびリッチ | 平成16年 | 65 | 約15名 | 非上場 |
ハピタス | 平成16年 | 30 | 約38名 | 非上場 |
Poney | 平成18年 | 10 | 約13名 | 非上場 |
ソースは、不肖私の過去記事。
ポイントサイトの危険性。企業分析した結果わかった安全なサイトを公開! – 不労所得でマイル旅 ~世界一周したら単身赴任に ~
申し分ないことがお分かりになろうかと思います。
当サイトでは、企業情報から太鼓判を押せるのは『モッピー』と『ポイントタウン』、親会社が家電大手ノジマの『ライフメディア』(上表には掲載ナシ)の3サイトでしたが、『ECナビ』はこれらとそん色ないと言えましょう。
経営状況及び財務状況による危険性・安全性チェック
会社概要記載の業績は昨年度のものでしたが、今年度のものも開示されています。
決算説明資料 | 株式会社VOYAGE GROUP
単位はいずれも百万円です。
経営成績
2016.9 | 2017.9 | |
---|---|---|
売上高 | 20,841 | 25,895 |
うちECナビ等 | 5,933 | 5,745 |
営業利益 | 1,720 | 1,806 |
うちECナビ等 | 644 | 410 |
208億円から258億円と、更に右肩上がりの業績を示しています。
創業以来の「毎期連続で右肩上がり」は継続中です。
財務状況
流動資産 | 9,577 | 流動負債 | 6,931 |
うち現預金 | 5,445 | うちポイント引当金 | 2,751 |
固定資産 | 6,198 | 固定負債 | 730 |
純資産 | 8,113 | ||
合計 | 15,775 | 合計 | 15,775 |
なんと安定的なことか。
少しもったいない気がしないでもないですが、我々のポイント資産が紙くずになることはなさそうです。
企業情報等から見るに、この会社は「超安全」と言っても差し支えないような気がします。
少なくとも、我々ユーザサイドとしては安心して利用して良いと思います。
ポイントサイト『ECナビ』利用に際して認識すべきリスク等
株式会社 VOYAGE GROUP(ECナビの運営会社)は「アドプラットフォーム事業」を核とした事業展開を行っているため、サブ事業であるECナビやPEXの存続については、コア事業の状況により左右される可能性があります。(私にはそれらの関係がよくわかりませんが……)
そして、創業者社長であることにも留意する必要があります。
神泉で働く社長のアメブロ
過去に、ECナビ自体が価格比較サイトからポイントサイトへ業種転換した経緯があり、今後もトップダウンで同様の業種転換が行われないとは言い切れません。
まとめ
【安全性に関すること】
- ポイントサイトとしては貴重な東証一部上場
- 経営・財務も健全
- ディスクロージャーが充実
【危険性に関すること】
- 存続
危険性も挙げましたが、ポイントが紙くずにならなければ問題なく、貯まったポイントをANAマイルに替えた後に他のポイントサイトに鞍替えすればよいだけの話なので、正直危険性と言うほどのものではないかなと思っています。
本記事は「ANAマイルを貯めるべきか?」と懐疑的なタイトルをつけたものの、書きながら調べていくうちに「ANAマイルを貯めるなら今『ECナビ』でしょ!何を迷うことがありましょう!?」という結果となりました。
特に、株式会社 VOYAGE GROUP(ECナビの運営会社)のIR資料が実にわかりやすく出来ていて、自分自身も勉強になり『ECナビ』を本気で応援しようという気になりました。
『ECナビ』が未来永劫存続するかどうかは、皆様の利用状況次第と言えましょう。
実は、先月あたりから自分自身も「EPARKからだリフレ」で何度か利用していたりします。あまりに還元ポイントが高かったので……
今後も、他のお宝案件が見つかるかもしれません。利用サイトの一つに加えてみてはいかがでしょう。登録は以下バナーからどうぞ。
▼こちら↓から登録すれば限定特典対象となりますで、よろしければどうぞ。
補足:他ポイントサイトについて
他のポイントサイトをお勧めしないというものではありません。
貯めたポイントをさっさと他のポイントやマイルに交換しておけば、運営企業が倒産する場合にもポイントが紙くずになるリスクは軽減されるからです。また、規模が小さくても優良な非公開企業はいくらでもあるわけで。
ただし、経営状況が悪化すると、広告主からの売上がユーザに行きわたらなくなる可能性がないとは言い切れないので(てるみくらぶのように…)、より安全なポイントサイトに登録することを、当サイトとしてはお勧めするものです。
なお、あくまでも企業情報等から分析評価した内容であり、使い勝手や案件の豊富さ、還元ポイントの高さ等は評価の対象としていませんので、実際に利用しているユーザ側の印象とは異なるかもしれないことを申し添えておきます。