釜山の治安は? 反日感情は?旅行で感じた危険度 観光エリア別レポート

 

注意(2019/8/5追記)
いわゆる「ホワイト国からの韓国を除外」閣議決定に対し、ソウルや釜山で大規模な日本関連デモ等が行われてることを受け、日本外務省が「韓国:日本関連デモ・集会に関する注意喚起」を8/4夜に発出しました。危険情報は出ていませんが、デモの現場には近づかない等、慎重な行動をとのことです。

釜山へぶらり旅行してきました。初めて行ったのが確か1999年前後で、この20年間に何度行ったことでしょうか。回数は正直よく覚えていないのですが、少なくともソウルよりも頻度は高く、韓国の中では最もお気に入りの街「釜山」

そんな釜山の治安はどうなの?韓国の場合は特に反日感情とか燻ってて危険じゃないの?など、初めて韓国や釜山へ行かれる方は不安になることでしょう。

正直、初めて行ったときは私も超不安でした。治安はともかく、反日感情云々が。日本人と知られるとボコボコにされるのではないか…日本人と知られないようにはどうしたら良いのだろうか…などなど、下関から釜山へ向かうフェリーの中、2等船室で雑魚寝してるときに考えていた記憶があります。

今回は、何度も釜山へ出かけた経験を踏まえ、最新の治安状況など自分自身が感じたことを記事として残します。

釜山旅行の前に「治安」の観点から最低限知っておくべき内容

ガイドブック等で調べられているかと思いますが、本記事では特に「治安」をキーワードとして最低限予習しておくべき内容をピックアップします。それは、

  • 街の規模
  • 行き方(人の集まり方)
  • 物価

街によっては他の要素もあるかもしれませんが、釜山に関してはこの3つで良いでしょう。

街の規模

2015年現在で340万人を数えると言われ、日本だと横浜市(約370万人)に匹敵する大都市
「釜山港へ帰れ」で有名な釜山港を擁する釜山は、横浜と同様の港町です。ただし、雰囲気は横浜よりも大阪・神戸に近い感じがします。(こちらは個人的印象)
とにかく大都市だけに、色々な人がいると思ってください。良い人がほとんどですが、悪い人も一定数いるということです。

行き方(人の集まり方)

国際空港があるので空路はもちろん、港湾都市として発達しているため、海路でのアクセスも多種多様。
2015年に移転して巨大になった国際旅客ターミナルへ、日本からだと博多、下関、大阪、対馬からの定期船が到着しています。また、外国籍クルーズ船の寄港地としても利用され(私もクルーズ船で釜山港へ立ち寄ったことがある)、貨物船もガンガンやってくるので、中国やロシアなどの外国人、具体にはクルーズ観光客・スタッフから貨物船の乗組員に至るまで多種多様な属性の外国人が海からガンガンやってくるということです。このあたりは、他の都市にはあまりない特徴ではないでしょうか。このあたり、ちょっと注意が必要かなと思います。

物価

2018年現在、日本とほとんど変わらなくなっているという印象です。初訪問時は日本の1/2~2/3くらいの印象だったのが今や… 地下鉄・バスの初乗り料金が1,300ウォン(現金払)と公共交通機関の運賃も日本並みとなり、少なくとも、節約旅行者にとっても財布にやさしい街ではなくなってます。食費が結構高かったですね。

自分自身、今回の旅行では2泊3日で10,000円両替すれば十分と思ってたのに、財布の中身の減りが思いのほか早く、最後はスッカラカンになってしまいました。日本の地盤沈下甚だしいということを韓国でも目の当たりにし、悲しかったです。

「日本人は金持ち…」と言うのは、韓国でも今は昔なのかもしれませんね。逆に言えば、金持ちと思われなくなるということは、日本人目当てに掏られたり騙されたり強盗されたりするリスクが、昔に比べれば減っているのかもしれません。

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釜山の治安概要

さて、ここから本題の「治安」に入ります。まずは公式見解から。

外務省の治安評価

外務省トップページ > 国・地域名一覧(アジア) > 大韓民国(韓国)

最新状況は上のリンク先を参照してください。

韓国全土が「危険度1~4」のいずれにも該当せず、危険情報は発出されていません。

ただし、外務省の見解は政治・外交関連で「(友好国等への)忖度」等色々な要素が含まれるため、公式見解のみで100%信じ切るのは危険です。やはり、現地でのレポート・印象に勝るものはありません。

以下からは、私自身が感じた「主観的な」印象などを語りますね。

個人的治安評価

概ね日本と同じ感覚で街歩きできる程度には治安が良好と言う印象です。夜の街歩きも一部を除き、問題ありません。
個人的には、ソウルよりも安全と感じてます。この印象は、初釜山・初ソウルから一貫して変わりません。

北朝鮮との関係において緊張することも、国境から遠く離れている釜山では(旅行者レベルで)感じることはありませんした。ちなみに、私はソウルにほんの少し不安を感じていて、それは北朝鮮との国境に近い場所にあるからなのですね。釜山に関しては、逆に日本の国境に近いから不安を感じないということです。対馬まで船で1時間の距離ですからね。何かあれば逃げ帰れるという根拠のない安心感があったりするのです。

韓国人と治安

韓国人と言えば、「反日感情」。ただ、韓国へ行ったことがある多くの日本人観光客と同様、表面的に「反日感情」を感じたことは、これまでにほとんどありません。運が良かっただけなのかもしれませんが、私の場合はかつて安宿へ泊まろうと空室状況を尋ねたら「日本人だから」と言う理由で断られた1回くらいですね。

むしろ、「似たような外見だけど中身は結構違う」ことに気を付けた方が良いと考えます。

「韓国人男性=東洋のイタリア人」と称される場合があるようで、自称なのかもしれませんが(笑)、とにかく日本人(男性)とは気質が違うということでしょう。外見が似ているので錯覚しがちですが、他国の外国人と同様、以心伝心(~だろう)は通じないものとして接します。

現地の人との交流がなくても、交通マナーの違い(悪い)とかで実感する場面が出てくることでしょう。

あと、中身というのは「心」だけでなく「体」のことも言います。徴兵されているからなのかわかりませんが、概して韓国人の方が日本人より体格が良いという印象でなのですね。ウェイトトレーニーの端くれだったこともあって、無意識に相手の体格(筋量等)を見極めるクセがあるのです。街歩きしているときとか、銭湯へ入っているときなど。

海外旅行を続けるには「筋肉をつけて体格負けしないようにしておく」こと…が重要と考えていたりするのですが、「これは負けてるかも。トレーニングを再開した方がよいかな…」と思ってしまう唯一のアジアが韓国だったりします。

釜山観光エリア別治安状況

日本人がよく行くような観光エリアを中心に感じた治安状況をレポートします。

南浦洞・チャガルチ市場周辺

釜山観光と言えば、まずは南浦洞周辺。最近は外資系ホテルの進出等により海雲台周辺が発展、また国際船旅客ターミナルが釜山駅方面へ移転したため、かつての勢いはなくなってしまっているなあという感想を今回の旅行で持ってしまいましたが、初釜山の場合はココから始めると良いと思います。

治安に関しては、昼夜とも問題ありません。日本で言う新宿(夜)、原宿(昼)のようなイメージで、日本と同じような感覚で街歩きできます。観光客向け店も多い地域ではありますが、一部市場内を除いてウザい客引きもおりません。ただ、人が多いので、スリ等にはご注意を。あと、大都市にしては人が少なくなる時間帯が早いかなと言う印象。人が少なくなるとその分危険度が増すので、夜遊びをする場合も周囲の状況を確認するようにし、囚人環境の中に身を置くよう心掛けましょう。深夜でも危険な雰囲気を感じることはありませんでしたが、念のため。

写真は、B級グルメで有名な屋台等が犇めくBIFF広場。

海雲台・冬柏・センタムシティ周辺

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海運台はビーチリゾートとして古くから知られており、ぱっと見ハワイのマイアミに見えなくもない…かな(人による)。それが、いつの間にか周囲のセンタム・冬柏島含めて開発が進み、ニュータウン・近代都市的な様相を呈しています。庶民的な南浦洞周辺とは雰囲気がガラリと変わりますが、治安に問題ないのは一緒で、韓国慣れしていない方や海外旅行初心者の方などは、このあたりに宿を構えた方が日本とのギャップを感じることが少なく無難だろうと思いました。この辺りに泊まったことはありませんが、次回はこの辺りを拠点にする予定です。

夜も危険な雰囲気を感じることはなかったのですが、地下鉄2号線「冬柏」駅から冬柏島へ行く道が人通りも少なければ照明も暗かったのが妙に印象に残ってます。(下の写真参照)

「冬柏島」で上の摩天楼のような風景を眺めるために歩いたのですが、女性の方にはあまりおススメできない道ですね。

有名な「冬柏島からの夜景」はウェスティンホテルの近くで眺めることができるので、余裕がある方はこちらに泊まってはいかがでしょうか。私には縁がないホテルですが……

ライトアップされた広安大橋も観られます。

西面周辺

日本で言うと、渋谷のような街と評される「西面」。こちらは昼間しか行ったことがないのですが、治安が悪いような雰囲気を感じることはありませんでした。他の方のレポートでも、パッと見、昼夜問わず「治安が悪い」という内容のものは出てきませんので、

釜山駅周辺(中華街・テキサス通り)

こちらに関しては、特に「夜間」に注意が必要です。釜山駅前にあるチャイナタウン・テキサス通りは危険地帯として知られているためです。

こちらの写真は、実際にチャイナタウン・テキサス通りを歩いた時のものです。釜山港に停泊しているロシア船の乗組員がこのあたりでよく遊ぶそうで、別名「ロシア人街」と呼ばれています。一応普通に散歩することはできたので危険…とまでは感じませんでしたが、確かに雰囲気は良くなく「負のオーラ」が漂っているような気がしました。

そんな危険地帯へ行ったのは、足つぼマニアとして「チャイナタウンなら本格的な足つぼマッサージをやってくれる店があるだろう」と、虎穴に入らずんば虎子を得ず…的な発想からでした。

ちなみに、韓国での韓国人による足つぼマッサージは、基本的におススメしていません。一時は積極的にトライしていたのですが、スタイルが「棒」を使った特殊な方法だということ、あまり安くないこと、そして全体的に技術レベルがイマイチだったということで、匙を投げてしまったのですね。

結局、ココでも「この地域には長居しない方がイイかな」と言う判断でマッサージを受けることなく素通りしてしまったのですが…良い子のみなさまはマネしないでくださいね。

ただ、昼間に観光する分には全く問題ないので、異文化を味わいに行ってみてはいかがでしょうか。

公共交通機関(地下鉄・バス)

公共交通機関の場合、地下鉄を中心に利用することになります。
日本の地下鉄に似た雰囲気で、英語表記・アナウンスもあり、主要駅では日本語のアナウンスもあります。終電近くとかでない限り特段危険を感じる場面はないでしょう。ただ、車内に充満するあの「ニオイ」には閉口ですね。初めて釜山の地下鉄に乗った時、鼻がヒン曲がるかと思いましたよ。今は多少マシになっているのでしょうが…

路線バスは、9割方ハングル表記・アナウンスのみのため、ハングルを解さない旅行者が使いこなすのは困難です。バス網が縦横無尽に張り巡らされていて、自由に使えるとどんなに便利なことかと思うのですが。

なお、タクシーを利用したことはほとんどないので、タクシーが安全か?危険か?について語ることはできません。

釜山治安まとめ

最初に書いた通り、個人的には「夜のチャイナタウン・テキサス通りを除き、概ね治安は良好」という印象で、そのような印象を持ち続けているからこそ安心して釜山通いしている状況です。

他の外国の都市と大きく異なるのは、日本の港町のような雰囲気を持っているため、知らず知らずのうちに気が緩んで国内旅行感覚で旅をしてしまう可能性がある、と言うことです。そのようなときに限って、見た目は似てるけど中身は全然違う韓国人(の悪い人)とか外国人(ロシア人、中国人他)に見抜かれ付け込まれてしまうこともあるので、あくまでも「外国を旅しているんだ」という緊張感を保ちつつ、釜山旅行を楽しんでください。

そんな釜山へは、日本各地から大韓航空やJALなどの直行便を使って実質無料で行くことが出来ます。無料で行ける方法とは、「JALのマイルを費用かけずに貯めて大韓航空の特典航空券を発券する」こと。

JALと大韓航空は提携しているので、JALのマイルを使って大韓航空に乗れちゃうのです!

ちなみに、大韓航空で日本各地から釜山へ行くのに必要なJALマイルは以下の通りで、

出発空港11/19迄11/20~
名古屋、大阪、福岡15,00012,000
東京、札幌20,00015,000

何と、2018年11月20日から必要マイル数が少なくなることとなりました!

「JALマイレージバンク>マイルをつかう>提携社特典航空券>大韓航空」

↑上のリンク先を参考に。

そして、15,000マイル程度であればひと月もあれば無料で貯まります!

実際、費用をかけずに9ヶ月でこれだけJALマイルを貯めることが出来てます。その方法は以下の記事で解説していますので、費用をかけずに釜山へ行けるといいなあと考えている方は、是非目を通してくださいね。毎月釜山通いすることも夢ではありません!

【JALマイル貯め方ガイド】初心者向け!大量のマイレージを貯める陸マイラーの裏ワザを完全解説【JALマイル貯め方ガイド】初心者必見!大量のマイレージを貯める陸マイラーの裏ワザを完全解説

最後に、在釜山日本国総領事館領事部のPDF資料が緊張感を保つのに良い資料だなと思ったので紹介します。

参考 安全・安心な韓国での生活のために~事件・事故の発生現況と身を守る対策~在釜山日本国総領事館領事部

ありがとうございました。

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