沖縄へ行ってきた時、那覇市内にある「JR九州ホテルブラッサム那覇」に宿泊しました。海外でも国内でもプライベートでは安宿・安ホテルに泊まることが多いのですが、出張の場合は、高級ホテルは無理でもビジネスホテルなら比較的良いホテルに泊まれるので、この機会を逃さずちゃっかりと。
宿泊に際し、実際に宿泊した人の口コミや評価などブログや口コミサイトでチェックしようとしたのですが、あまり多く見つかりませんでした。国内ホテルのことを記事にすることはあまりないのですが、予想以上に快適で好印象だったので、記事にしてみた次第です。
もくじ
JR九州ホテルブラッサム那覇の概要
概要と特長をまとめると、以下のような感じになります。
ブランド | ブラッサム |
開業 | 2017年6月 |
場所 | 国際通りより徒歩1分 |
最寄り駅 | 美栄橋駅から徒歩5分 |
高さ・室数 | 13F建て・218室 |
Wi-Fi | 無線・有線とも無料 |
設備特長 | ライブラリーラウンジ |
部屋特長 | 風呂と洗い場が別 |
全室禁煙で、チェックインは15:00、チェックアウトは11:00となっています。
ブラッサムとは
JR九州のグループ会社「JR九州ホテルズ(株)」は九州各県と新宿、沖縄で3ブランドのホテルを運営していますが、うち都市型ビジネスホテルのうち高級カテゴリを「JR九州ホテル ブラッサム」と名付けています。ブラッサム(Blossom)には、心を豊かにしてくれる花のように、あたたかくお客さまをお迎えしたいという想いが込められているとのこと。
カテゴリ | ブランド | 場所 |
Upper class | JR九州ホテル ブラッサム | 福岡、博多中央、大分、新宿、那覇 |
Standard | JR九州ホテル | 小倉、長崎、熊本、宮崎、鹿児島 |
Resort | JRホテル | 屋久島 |
イメージとしては、一般的なビジネスホテルより少しグレードが高めと言うことです。どんなホテルなんだろう…とグレード感などを気にされる方は、お近くのJR九州ホテルブラッサムを下見してみると良いと思います。下見だけでは室内に入れませんが、雰囲気やグレード感などは同じだと思いますので。
開業年月
2017年開業とできたばかりのホテルで、実際新築のような感じで気分がよかったです。また、建物の耐震性に不安を感じることがないのもGood。古い建物(特に旧耐震)の場合は、どうしても気になってしまうので。
場所・アクセス
国際通りのすぐ近くで、ショッピングやお土産探し、そしてグルメにはもってこいの場所ですね。
ゆいレール美栄橋駅からは少し歩きますが、国際通り自体一部を除きゆいレールとはちょっと離れているので、那覇のビジネスホテル選びはゆいレールを取るか国際通りを取るかの選択になる場合が多いです。県庁前周辺だとゆいレールには近いけど、逆に国際通りの中心部まで歩くことになりますから。初めての那覇でJRホテルブラッサム那覇へ滞在するなら、牧志駅から国際通りを歩いてくるのも良いかもしれませんね。
牧志と言えば、有名な観光地となっている「牧志公設市場」も歩いてすぐそこにあるので、是非見て買ってください。
一方、夜中にちょっとした買い物をしたい場合などは注意。隣には同じJR九州グループのドラッグストア「ドラッグイレブン」があるのですが、目の前にコンビニがなく、国際通りを出て少し歩かなければならないのが少し不便に感じるかもしれません。
ライブラリーラウンジ
最上階の13Fに「ライブラリーラウンジ」というラウンジがあり、コーヒーを飲みながら備え付けの本(沖縄や九州、旅にまつわる本など)を読むことが出来ます。高級ホテルとかによくある上級会員・クラブフロア宿泊者限定とかではなく、ココは宿泊者なら誰でも入ることが出来るのが特長。これは、かなりポイントが高い!明日どこへ行こうかな~などと、ライブラリーラウンジでじっくり考えてみてはいかがでしょうか。ただし、コーヒーを飲める時間は6:00~24:00迄となっていることに注意。
ゆったりとしたお風呂
なんと、バスルームの浴槽と洗い場が別になっているではありませんか!
個人的にはこれが一番嬉しいサプライズでした。しかも、バスタオルは今治タオルとのこと!相当こだわったのでしょうか?本当は大浴場があるのが一番なんですけど、ココは沖縄ですし、他のところに投資した方がよいです。とにかく、これだけあれば快適なバスタイムを過ごせますね!浴槽も広く大満足でした。欲を言えば、椅子だけではなく風呂桶もあるとよかったのですが…
ロビー・フロントなど1F共用部分
沖縄らしい外観?のココがホテルの入口です。さあ、中に入って見ましょう。
私がチェックインしたときは混んでいたのですが、外国人グループが居ても特段混乱している印象はありませんでした。開業して1年を過ぎ、概ね慣れてきたということでしょう。チェックイン手続きの時に冷たいおしぼりが出てきたのが印象的でした。
豪華さや煌びやかさはないものの、「木」を基調とした落ち着いた感じの広々としたロビーです。JR九州ホテル(ブラッサム)間でイメージを統一しているのか、外観とは異なり、沖縄っぽい要素はありません。私などビジネス目的の宿泊客は気にならないのでしょうが、観光目的の宿泊客にとっては、どうでしょうか。外国人観光客は和のテイストがあるから満足かもしれないけど、日本人観光客からは「せっかく沖縄に来たのに沖縄っぽくない!」とクレームを付けられたりするかもしれないなあとちょっとだけ思ったり。
ロビーには、無料で使えるPCが備え付けられています。プリンターも。調べ物は手元のスマホでできるけど、印刷したい資料があるけどこまった…などと言うときに重宝しますね。
さて、お部屋の様子はいかがでしょうか?カードリーダーにカードキーをかざさないと目指す階のボタンが反応しないシステムになってます。
お部屋の様子
眺望
8階の部屋から。国際通り周辺だったので期待していなかったのですが、まあソコソコの景色です。
客室内
スタンダードツインのお部屋がアサインされました。
「JR九州ホテルブラッサム那覇」には6タイプの部屋があり、全218室のうち半分以上がスタンダードツインとなっています。各タイプの室数と広さ・定員は以下の通りです。
タイプ | 広さ | 室数 | 定員 |
スタンダードツイン | 26㎡ | 129 | 1~2 |
スタンダードダブル | 23㎡ | 58 | 1~2 |
デラックスツイン | 33㎡ | 16 | 2~3 |
デラックスダブル | 28㎡ | 10 | 1~2 |
プレミアムツイン | 34㎡ | 4 | 1~2 |
ユニバーサルツイン | 26㎡ | 1 | 1~2 |
各タイプで広さや定員に大きな差はない感じですね。ツインとダブルでは広さが違うので、出張者が1人で泊まる場合はベッドの大きさを取るか部屋の広さを取るかと言った感じになるでしょう。
加湿空気洗浄機です。夏季の今は利用することはありませんでしたが、乾燥する冬などは重宝しそうです。
無料のミネラルウォーターが2本。さすが「ブラッサム」は違うなあと。もっとも、他のJR九州ホテルがどうかはわかりませんが…
パジャマ。ベッドはシモンズ製なのだとか。通常の睡眠時間が6時間以内がデフォルトの自分がたっぷり8時間睡眠できたのは、ひとえにシモンズのおかげだと思ってます。
USB充電できるようになってます。USBアダプターを忘れても安心ですね。
TVは40インチの大きさです。
無料貸し出しスマホ「ハンディ」。スペックがあれなのか操作にストレスを感じてしまうレベルでした。
有線LANケーブルもあります。
冷蔵庫には、何も入っていません。ミニバーもないので、チェックアウトの時に精算で時間を取られないのが良いですね。ただ、冷凍庫では「アイスクリームの貯蔵はできません」とのことでしたので、買ってきたアイスクリームを2日に分けて食べる…ことは無理ということで、念のためご留意。(アイスクリームを2日に分けて食べようとしたのは私です…)
入口を入ったところにハンガー掛けが。薄くて広いのが特徴。上着が多くなければ、こっちの方が出しやすくて良いですね。
ハンガー掛け下には、消臭スプレーとブラシが置いてあります。あと写真を取り損ねましたが、金庫も設置してあります。
次に、浴槽と洗い場が別になっているというバスルームはどんな様子でしょうか。
洗面台。写真を撮り忘れましたが、この下にドライヤーが備え付けられています。
アメニティは特筆すべき内容のものはありませんでしたが、シェービングクリーム(箱の右下にある白と青の…)があったのが印象的でした。
シャワーヘッドは固定式ではありませんでしたが、大きめですね。重くて使いづらいと感じる人がいるかも。扉が透明なガラスになっているため、複数で泊まる場合は気を使わなくてはならない場合がありますね。
あと、敢えて写真は取りませんでしたが、トイレはウォシュレット/シャワートイレ(メーカー失念)となってますので、ご安心を。
Wi-Fiのパスワードは、TVをつけたら左下に表示されています。IDもパスワードも部屋別に設定されているので、セキュリティ上も比較的安心だし、何よりストレスなくサクサクつながったのが良かったです。
あと、「コインランドリー」の稼働状況を部屋で確認できるようになっているそうです。1泊しかしなかった私は利用しなかったのですが、これは何気に便利なシステムではないでしょうか!?
朝食
1Fにあるレストラン「37 Steakhouse & Bar」が朝食ビュッフェをやってます。
- 営業時間 6:30~10:00(ラストオーダー9:30)
- 料金 大人2,200円小学生1,500円(小学生未満無料)
- 朝食内容 沖縄と九州の食材を取り入れた約60種類
朝食なしプランを選んでしまったことに加え、前日夜になぜか泡盛をロックで飲まされたため調子が良くなく、ビュッフェを楽しむことはできませんでした…
ビュッフェに行った同行者に聞いたところ、「とてもおいしく、腹一杯食べてしまいました…」とのこと。昼食をほとんど食べられなかったのを見ると、その言葉に嘘がないことが良くわかります。九州のホテルグループだけに、九州の食材を取りいれているのが特長なのですね。沖縄の海ぶどうやゴーヤチャンプルー、ラフテーなおはもちろん、いかしゅうまい、明太子、からしレンコンなども出ていたそうです。
JR九州ホテルブラッサム那覇に宿泊した感想など
結論から申し上げますと、「とても気に入った」と言う感想に尽きます。何となくそう思った…というのが実態ですが、
- 日本的なサービスが心地よい
- 場所が良い
- 和のテイストが落ち着く
っていう感じでしょうか。
補足すると、「サービスが心地よい」と感じたのは、設備や備品などが「痒い所に手が届く」印象を受けたというのがその理由ですね。コインランドリーの状況確認システムやライブラリーラウンジ(旅行本の備え付け)など、日本的な柔軟な発想をふんだんに取り入れた良い意味での「日本的なホテル」という印象でした。
最近は、外資系ホテルか安いビジネスホテルに泊まることが多いから「日本的なサービス」に飢えていたのかもしれません。前回泊まった「JALシティ那覇」よりも好印象だったことも間違いなく、今後、那覇へ出張へ行くときの常宿は「JR九州ホテルブラッサム那覇」になりそうです。今回は夜も含め自由時間がほとんどない出張だったため、ホテルを満喫できなかったのが心残り。そして、次こそは朝食ビュッフェを!
参考記事(重要)
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