もくじ
初めてのニュージーランド航空はいかに?
こんにちは!不労所得でマイル旅してるpoya(@poyatrip)です。
この度、南半球のニュージーランドがベストシーズンを迎えようとするタイミングでマイル旅しました。福岡から東京を経由してオークランドまで。利用したのは、日本からニュージーランドまで唯一直行便を飛ばしているニュージーランド航空。
ニュージーランドへ行くのもニュージーランド航空を利用するのも初めてなので、どんな感じか全く想像できず、久々にドキドキワクワク。今回のマイル旅で訪問国が61ヶ国を数えることとなりますが、このドキドキワクワク感は初海外のタイ・バンコクからほとんど変わらないですね。(ただし、緊張感は国によって大きく異なります。念のため)
初めて訪れる国に関しては、少しでも現地の雰囲気に慣れるため、利用する航空会社をその国のナショナルフラッグに合わせると良いと聞いたことがありますが、これまで自分自身がそうしたことはあったかどうか(直行便になるから割高なので、パッカー時代とかむしろ避けていたような)。ひょっとしたら、今回が初めてかも。
果たして、初めてのニュージーランド航空でニュージーランドっぽさを感じ取ることはできたでしょうか。当記事では、この辺りも含め、レポートしたいと思います。
東京からのフライトスケジュール
フライトスケジュールは以下の通りです。
便名 | 機材 | 成田発 | オークランド着 |
NZ90 | B787-9 | 毎日18:30 | 翌9:00 |
NZ94 | B787-9 | 月土21:25 木20:25 | 翌12:00 翌11:30 |
便名 | 機材 | オークランド発 | 成田着 |
NZ99 | B787-9 | 毎日9:50 | 16:45 |
NZ95 | B787-9 | 月土13:00 木12:30 | 19:25 19:55 |
(季節や月によって時間が前後するので、あくまでも目安で)
日本とニュージーランドの間には時差が3時間(サマータイムの時は4時間)あって、上記はサマータイムの時刻表となります。よって、往路は10時間半、復路は約11時間と欧米路線とあまり変わらないぐらい時間がかかります。
ということで時間帯は、毎日飛んでいる便よりも月木土の隔日便の方がよいですね。オークランドの朝9時は日本の朝5時なので、毎日便の場合は事実上早朝発着となるので、日本人的には体力がきついっス。それを避けたいので羽田ーオークランド便で予約していたのですが…いつの間にか運休。運休の煽りを受けて成田便(毎日便)への変更を余儀なくされたという経緯があります。
福岡の場合は福岡ー成田便があるからなんとかなったのですが、成田便がない他の地方空港だと羽田ー成田への移動が大変だろうと思います。早い復活が望まれます。っていうか、成田便でなく羽田便のみにしてほしい……
特典航空券でビジネスクラスを予約
我が家には、ビジネスクラス費用を捻出するだけの余裕は全くなく、当然のことながらマイルを使った特典航空券で予約。
2018年6月のANAマイレージクラブ30%割引キャンペーンのタイミングで、ニュージーランド航空ビジネスクラスの特典航空券を運良く発券できたという経緯があります。
→ANAマイル30%割引キャンペーンでビジネスクラスを予約・発券
ニュージーランド航空は、ANAなどと同じくスターアライアンスに加盟している航空会社なので、わざわざニュージーランド航空に乗らなくても、ANAのマイルでニュージーランド航空の特典航空券を予約することが可能です。
さらに、ANAのマイルに限っては「飛行機に乗らなくても」特殊な方法により簡単に数万~数十万マイルを貯めることができるので、これらの航空会社のマイルを貯めてアシアナ航空ビジネスクラスを予約することをおススメ。
もちろん、私は特殊な方法で貯めたANAマイルを使いました。
成田空港第1ターミナルANA Loungeにて
ここからが当日の様子です。
福岡ー成田便が中途半端な時間帯しかなかったため、成田で3時間過ごす羽目になってしまいました。今回は全ての便でモバイル搭乗券発行済だったので、国内線→国際線乗継というのを生まれて初めて経験。時間帯が良かったのかもしれませんが、乗継客がほとんどいなくて手荷物保安検査→出国審査があっという間に完了。上級会員さまのファストレーンよりも早かったです。乗継用出国審査場を出たすぐのところにANA Lounge(第5サテライト)があったので覗いてみたところえらく混んでいたので踵を返し、NZ90便の搭乗口に近いという第4サテライトのラウンジへ。こちらも混んでいたのですが、受付のある2階以外にも4階のラウンジも使えるとのことで行ってみたら、比較的空いてました。
ただ、シャワーを利用するには2階とのことなので、2階に戻り奥にあるシャワールームで受付。30〜40分待ちとのこと。夕方前の時間帯にも関わらず結構混んでるのですね。結局20分も待たずに利用できたわけですが、シャワーを利用しようとする場合、時間に余裕を持った方が良さそうです。写真は、4階のラウンジ。2階は人大杉で写真を撮れるような状況ではなかったですね……
「ニュージーランド航空オークランド行きが搭乗開始となりました」のアナウンスを受け、搭乗口へ向かいます。
優先搭乗は終わっていたようです。
NZ90成田ーオークランド ビジネスプレミアクラス搭乗記
ニュージーランド航空の場合、ビジネスクラスのうち長距離路線のB770-200型機、B777-300型機、B787-9型機を「ビジネス・プレミア」と呼んでます。
ということで、「ビジネスプレミア」と書かれている左側へ向かいます。プレミア……いったいどのような世界が待ち受けているのでしょうか。
ビジネスクラスの座席
これは、ヘリンボーン式のシートですね。個人的に思うメリットとしては、
- シートをフルフラットまで倒せること
- 程よくプライバシーが保てること
- どの座席も通路へ出やすいこと
一方、敢えてデメリットとしてあげるとすれば
- 窓からの景色を楽しむのに苦労
- 斜めに座るため離着陸時など多少の違和感
と、いま挙げたのは以前ヘリンボーン式シートを体験した時に感じたことなのですが、ニュージーランド航空の場合はもう少し気をつけなければならないことがあるようです。それは、レイアウト。
このような配列になっているので、A列以外は隣の人とやや向かい合わせになるような感じになるのです。プライバシー重視なら必ずA列を確保、カップルや家族などはA列以外で同じ番号で合わせて向かい合わせになるように確保するのが良いかも。
私はA列に座ったためそれ以外の列からの景色はよくわかりませんが、向かいの人の足がみえるような感じでしょうか?立って撮影してみました。
うーん、やっぱりこれだと顔も見える感じなのでしょうかね〜。
ちなみに、座った時の景色はこんな感じ。
A列に座っていても隣の人の頭は見えてしまうわけで、とにかくレイアウトのイメージよりも実際はオープンな空間なんだなあと思った次第でした。前はそんなこと思わなかったのだけど、ニュージーランド航空特有なのでしょうか。
座席のリクライニングは足元右にある上写真で言うと↓ボタンが倒す側、↑ボタンが起こす側となります。シートが描かれているボタンは腰当てを前後するためのボタンです。右側にちゃぶ台のようなものが描かれているボタンは足元左のテーブルを引き出すためのもの。押すと下写真のような感じになります。
そして、顔を見せたテーブルの端を上から押すとテーブルが引き出されるのです。私はそれを知らず、引っ張ってみても出てこないし横にずらしても出てこないし……CAさんが押すのをみてやっと理解できた次第(苦笑)。押してダメなら引いてみなという格言があるけど、逆も然りのようです。
足元。纏足にならない程度のスペースは確保できていますが、下のスペースは狭くデイバッグすら入らなさそうな感じでした。靴を入れるのが関の山と言ったところでしょう。
フルフラットにするためのボタンがありますが、ベッドメイキング含めてCAさんが行ってくれるので、乗客が利用する機会はないでしょう。
で、ベッドメイキングしてくれた後の状態はこちら。
座った時は「チト狭いかな〜」と言う印象でしたが、ベッドになると十分な広さが確保できてました。これなら熟睡できることでしょう。
起床後、ベッドをシートに戻してもらっているとき。背もたれが前方に倒れてベッドになることがわかります。
シート操作の方法は、機内エンターテイメントのビデオで確認できますので、念のためお知らせしておきます。
座席設備・アメニティ
▲夕食・朝食のメニューとアメニティはすでに置かれていました。
アメニティは、
- マウスウォッシュ
- アイマスク
- 耳栓
- 靴下(オーバーソックス?)
- 歯磨きセット
- ハンドクリーム
- リップバーム
- ボールペン
とシンプルなラインナップ。パジャマはないだろうと言うのは確認していたので、あらかじめリラックスできる服を用意しておきました。ボールペンがあるのは意外と便利でした。入国書類を書くのに自分のバッグからいちいち取り出す必要がなかったので。
▲600mlのミネラルウォーターが最初から置かれてました。ニュージーランドの銘柄(?)でした。
▲ヘッドフォン。公式には「プレミアムヘッドフォン」とのことでしたが、正直どうかなあという感じでした。で、自分で持ち込んだBOSEノイズキャンセリングイヤフォンを利用。
▲USBポートはモニター左下。電源プラグもあるので、充電し放題です。
機内エンターテイメント
最近の長距離ビジネスクラスは中東系エアラインを利用することが多く、正直ちょっと……と思う内容が続いていたのですが、ニュージーランド航空は思いの外充実していたので特出しして紹介しましょう。
モニターの大きさなど
タッチパネル式11.0インチのHD画質。最近のビジネスクラスとしては正直大きくないのですが、全体的に画質がよかったと言う印象です。大きさに関しても、結局至近距離で見るので気になりませんでした。
機内安全ビデオ
離陸前に上映される「機内安全ビデオ」。禁止事項や注意事項や何かあった時の対象方法など、何度も利用している人には馬耳東風でしかない内容なのですが、ニュージーランド航空は一味違う内容で上映、一見の価値ありです。「飛行機を何度も利用している方も、(ビデオを)見てください」とわざわざアナウンスしてきて「なんだ?」と思ったのですが、今思えばその内容に自信があったのでしょう。
詳細は公式サイトをどうぞ。
って、ここでビデオ見たら肝心の機内で見なくなってしまいますね(笑)
多種多様なメニュー
日本語を選択できるようになってて、特徴的だなとおもったのがSIMカードとtripadvisor。
機内でSIMカードを購入できるようですが、シンガポール・上海・香港〜オークランド路線に限るとのこと。うーん、残念。日本からでも買えるようにできればよいのでしょうが、色々あるのかしら。
横着して最近は旅行前の下調べをしなくなってるものだから、こう言う時に下調べできると言うのは嬉しいですね。こちらは英語しかないので、日本語もあると嬉しいな……
機内映画
日本人対応の映画はほとんどないだろうと思っていたのですが、意外や意外。結構ありましたね。
深夜便なので鑑賞したのは一本のみでしたが、脳裏にかすかな記憶が残っていた「坂道のアポロン」が自分のツボにハマり、久々に良い映画を観させてもらったという満足感に包まれて飛行機を降りましたわ。
で、この場面で思い出したのです!昭和の面影を残す町として有名?な「豊後高田市」へ行った時にロケ地として紹介していた映画が「坂道のアポロン」だったことを。
この映画の感想を書き留めたいところですが、それだけで一記事になってしまうのでここはぐっと我慢。とにかく、もう一度豊後高田市へ行かなければいけません。そして佐世保も。
Wi-Fiはナシ
と、いいことづくめのように書きましたがただ一点、「ネットが繋がらない」のがネック。有料とかそう言うのではなくそもそも対応していないと言うことですね。私はそもそも繋がらない(有料なら使わない)と思っているので差し支えないのですが、有料でも使う人にとっては我慢するのが大変かもしれません。
機内食
離陸してから30分後に夕食、そして着陸2時間前に朝食と2回出ます。特に夕食が出るタイミングが早いので、ラウンジで食べ過ぎないことをお勧めします。
まずはお約束のウェルカムドリンクと、離陸後夕食前に提供されるドリンク。
機内食は、前菜を2種類のうち一つ、メインを3種類のうち一つ選ぶようになってます。
前菜:(和)和風前菜プレート(洋)スモークサーモン他
メイン:(和)ブリの照り焼き他(洋)ローストチキンとベーコンの香草風味他(他)モロッコ風牛のほほ肉煮込み他
デザート:柚子ムース、アイスクリーム、チーズ各種
メインはあらかじめCAさんが伺いに来るので、希望を伝えておきましょう。前菜は持ってきた時に選ぶ形になります。
▲和食前菜プレートを選択。和食としてはそれぞれメリハリがある味で私好みでした。
▲メインは一転して洋食。「あれ?前菜に合わせて和食じゃないの?」という声が聞こえそうですみません。
▲デザートは柚子のムースを選択。というか、最初に「(デザートを)食べますか?(食べませんか?)」という聞かれ方をしました。日本人はメインでお腹いっぱいになる人が多いのでしょうか。
と、こんな感じで平らげました。
もう少しこってりたっぷり出るのかと思ってましたが、意外とあっさりしているなあという印象でした。しかし、そのおかげで朝食を美味しく食べられた次第でございまして。
▲フルーツのヨーグルトがけとシリアル。こちらも「食べるか(食べないか)」の選択。普段は遠慮するところなのですが、今回はちょうど良い感じに空腹だったので「食べる」選択。白人になった気分でシリアルをかきこみます。
▲のもつかの間、メインは和朝食を選択。夕食の和食前菜プレートを頂いた時にも思ったのですが、和食のレベルが高いっス。言っちゃあなんだけど、最近のANAビジネスよりレベルが高いような気がするのですが、気のせいでしょうか。
ニュージランドの雰囲気を感じられた?
最初からここまでお読みになった方には察しがつくかもしれませんが……
ぶっちゃけ、ほとんど感じることはありませんでした。ただそれは悪い意味では全くなく、CAさんの振る舞いは概して上品且つ丁寧で、好印象。また利用したいなあと思えるほど満足してます。ただ、自分自身がニュージーランドに対する先入観というか印象を全く持っていなかったのと、美味しい和食に加えて「坂道のアポロン」で、最初から最後までバリバリ日本的な気分のまま飛行機を降りたという感じだったのです。
これが治安のあまりよくない国だと気が緩む原因になるので慎むべき気分なのですが、ニュージーランドなら問題ないだろうと思ったこともあります。
そういう意味においては、日系エアラインメインの方にとっても、ニュージーランド航空はあまり違和感なく利用できるエアラインのかもしれないなあと思った次第です。(あくまでも海外エアラインメインでマイル旅している感覚で申し上げてるので、多少割り引いて考えてください)
オークランド国際空港へ着陸
10時間半のフライトもあっという間。着陸態勢に入りました。こうしてフライトマップを見ると、オーストラリアから随分と離れていることがわかります。時差4時間と聞いて「そんなにあるの?うそだろ?」と思いましたが、このフライトマップを見て納得です。
着陸直前、緑が綺麗で絵葉書に出てきそうな風景を目にして気分がアガります。
到着!!
一番降り!この先にあるパスポートコントロールを通過すれば、61ヶ国目の訪問を数えることになります。オークランドはどのような街なのか、散策が楽しみです。
ビジネスクラスでゆっくり寝られたおかげで、朝からガンガン観光できるのが嬉しいですね。私にとってビジネスクラスは空飛ぶホテル。ビジネスクラスに乗る理由を一つだけ答えろと言われたら、機内で過ごすかけがえのない至福のひとときを得るのもそうですが、「現地で過ごす時間を最大限有意義に過ごすため」と答えています。
費用をかけずにニュージーランド航空ビジネスクラスに乗る方法
それはずばり、私が実行しているように「費用をかけずにANAマイルを貯める」ことです。
日本からニュージーランドまでビジネスクラスで往復利用するには75,000マイル必要ですが、半年もあれば貯めることができます。エコノミー往復でも45,000マイル必要なので、30,000マイル差であればビジネスクラスを利用した方がマイル対効果は高く、30,000マイル差を埋めることはそれほど難しいことではありません。そして、旅行全体の思い出はビジネスクラスとエコノミークラスでは全く違い、まさにプライスレス。
ニュージーランドへ行く予定がもう少し先の方は、まずはANAマイルを貯めて見てはいかがでしょうか。以下の記事でその特殊な方法を解説しています。
特殊な方法と言っても、今や特殊でも怪しくもなく一般化されている方法なので、どうか安心してくださいね。
参考記事