世界中あちこちマイル旅していたマイル専門家(@poyatrip)です。
新型コロナの影響でマイル旅がままならずに鬱々としてる中、「プラチナチャレンジの聖地」として有名なフォーポイントバイシェラトン函館へ宿泊する機会を得ました。
当ブログ記事では、マリオットボンヴォイプラチナエリートとしての宿泊体験をベースに
- ホテルの概要、歴史
- 立地、アクセス
- 客室タイプ比較
- プラチナ特典
- 宿泊体験談
- 朝食
- 周辺観光
などを詳しくお伝えしたいと思います!
もくじ
フォーポイントバイシェラトン函館の概要、歴史
フォーポイントバイシェラトンとは
「フォーポイント バイ シェラトン」とは、世界一のホテルグループ「マリオット・インターナショナル」が保有するホテルブランドの一つです。一般的に「シェラトン=高級ホテル」を連想しがちですが、フォーポイント(Four points)はシェラトンの姉妹ブランド、リーズナブルに泊まれるお財布に優しいカジュアルブランドとなります。
ざっくり、「ワンランク上のビジネスホテル(中級ホテルのちょっと上)」と思っておけば間違いないでしょう。日本国内では函館と中部国際空港の2ヶ所あります。
ちなみに、フォーポイントブランドでは、筆者はプエブラ(メキシコ)とバリ(インドネシア)で宿泊したことがあります。これらの宿泊記も合わせてお読みいただければ、フォーポイントブランドについて理解が深まるのではないでしょうか。
【プエブラおすすめホテル】フォーポイント バイ シェラトン プエブラ アクセス 治安など口コミレビュー! 【SPG】フォーポイント バイ シェラトン オークランド宿泊記 アクセス 無料朝食 アップグレードなどプラチナ特典を完全レポート!ホテルとしての歴史
簡単にまとめると、以下の通り。
1988 | 函館ハーバービューホテルとして開業 |
2008 | ロワジールホテル函館にリブランド |
2016 | フォーポイントバイシェラトン函館にリブランド |
ホテルとしての歴史はそれなりにあり、建物自体もそれなりに年季が入っています。
函館では初の外資系ホテルとのことですが、正しくは国内の不動産会社で、都心の高級物件を扱うことで有名な「ケン・コーポレーション」とマリオットの提携によりリニューアル、運営されているものです。余談ですが、ケン・コーポレーションのグループ会社は「プレミアホテル」ブランドなどホテル運営を行なっているそうです。
フォーポイントバイシェラトン函館の立地アクセス
立地概要、交通アクセス
「函館駅の目の前」というとてもわかりやすい場所にあります。函館空港からも函館駅前行きのバスに乗って終点で降りればホテルは目の前。函館駅(前)に着けば、まず迷うことはないでしょう。
ホテルの外観は▼
マイカーやレンタカー利用の場合は、ホテルの駐車場を利用。110台分あり、1泊1,000円。
市電/バス「函館駅前」停留所が最寄で、主要観光地へのアクセスは
函館朝市:ホテルのすぐ横
函館山:市電「十字街」下車→徒歩orバス→ロープウェイ
金森赤レンガ倉庫:徒歩15分又は市電「十字街」下車
湯の川温泉:市電「湯の川温泉」下車
など。函館山へはロープウェイを利用するのが一般的ですが、乗り換えが面倒だったり運賃が高かったり、あまり便利とは言えません。実は、函館駅前から山頂前まで直行するバスがあります。時間帯は夕方以降と限られていますが、片道400円とリーズナブル。1日パス(市電・バス利用可1,000円)も使えるので、時間が合う方はこちらもおすすめです。
函館は街並みがコンパクトにまとまっており、市内観光や町歩きがしやすいのが特徴。公共交通機関で事足りる北海道では極めて珍しい都市です。実は筆者は北海道の片田舎で育った道産子なのですが、函館へ初訪問した時は、(良い意味で)北海道っぽくないなあという感想を持ちました。
フォーポイントバイシェラトン函館の客室タイプ比較
ホテル公式HPの検索結果やプレスリリースを参考に、以下表の通りまとめました。
客室タイプ | ベッド | 広さ | 定員 | 室数 | 相場 |
スタンダード | シングル | 15㎡ | 2 | 61 | 0.7万円~ |
コージー | シングル | 15㎡ | 2 | 0.7万円~ | |
スタンダード | ダブル | 18㎡ | 2 | 42 | 0.9万円~ |
コージー | ダブル | 18㎡ | 2 | 0.9万円~ | |
スタンダード | ツイン | 24㎡ | 2 | 80 | 1.0万円~ |
コージー | ツイン | 24㎡ | 2 | 1.0万円~ | |
デラックス | ツイン | 28㎡ | 2~3 | 1.2万円~ | |
夜景最上階 | ツイン | 26㎡ | 3 | 9 | 1.3万円~ |
夜景スイート | ツイン | 46㎡ | ? | 1 | ? |
13階建ての建物で、客室として利用されているのは5〜13階。客室数は200弱。客室タイプとしては、全体的にシンプルなラインナップですね。唯一、最上階の13階にある客室が「夜景(ナイトビュー)」と差別化されているのが特徴。
ちなみに、1室だけあるスイートはオンラインでは予約できないようで、空室検索結果に出てきません。あと、客室タイプの「コージー」「スタンダード」の違いは結局分からずじまい。
同室の子供の添い寝に関しては比較的寛容で、小学生までは添い寝無料とのことでした。
フォーポイントバイシェラトン函館のプラチナ特典
カジュアルブランドなので豪華絢爛な特典はなく、
- 客室無料アップグレード
- 16時までのレイトチェックアウト
- ウェルカムギフト
など、シンプルな内容となってます。クラブラウンジなどもありません。かつてはバーで利用できるウェルカムドリンク券などもあったようですが、今はない様子。
ウェルカムギフトは、
- 500ポイント
- 無料朝食
- アメニティ
から一つを選ぶことになります。アメニティは「ワイン」と言われたような気がしますが、記憶が定かでありません。少なくとも、食指が動くようなギフトではありませんでした。
フォーポイントバイシェラトン函館宿泊記
それでは、実際の宿泊の様子を、体験談方式でお伝えしましょう。
ロビー・チェックイン
早速建物に入ってみましょう。そこにはロビー…ではなく、他のテナントとの共用部分になっていました。
ホテルのロビーへ行くは、共用部分にあるホテルの入口を入る必要があります。これは珍しい。
やっと(?)ロビーにたどり着きました。
ソファには、ソーシャルディスタンス維持のために先客が座ってました。
チェックインカウンターはこちら。マリオットボンヴォイ会員/非会員の区別はなさそうです。前日に宿泊したフェアフィールドバイマリオット札幌のカジュアルさとは違う、やや重厚な雰囲気。
チェックイン:14時
チェックアウト:11時
チェックイン時間が早いのが嬉しいですね。
コージー/ツインルーム
予約していたコージー/シングル(15㎡)からコージー/ツイン(24㎡)へアップグレードされていました。欲を言えば、最上階(13F)のナイトビューにアップグレードしてくれればとても嬉しかったのですが。。。12Fの角部屋(13F以外では最も良い部屋と思われる)にアサインされたので、ナイトビュールームの壁は思った以上に高いのかもしれません。
とは言え、1人宿泊だったので24㎡もあれば十分な広さです。家族旅行での利用も問題なさそう。
ツインベッドは、それぞれシングルサイズでした。枕もマットレスも硬かったのが印象的。シモンズベッドだということですが、シモンズベッドってこんなに硬かったっけ??やわらかいベッドが好みの方は要注意かも。
ベッド脇というか窓際に細いソファがあります。この細さをどうやって使いこなすのかが気になりました。。。
テレビの大きさは40インチ。シャープ製だったような記憶がありますが、定かではありません。余談ですが、函館では青森のテレビ局番組も視聴できるのですね。前にもそれで驚いたような記憶が。
無料のミネラルウォーターは2本。もっとも、北海道は水道水が冷たくておいしいので、ミネラルウォーターのありがたみを感じないかもしれません。余談ですが、上京して最初に驚いたことは「水道水は飲用に適さない(当時)」「水はお金を払って買うもの」でした。
机はありますが、仕事で使うにはチト狭いかな。
UCCのコーヒーマシンがありました。マリオット系列で置いてあったコーヒーマシンとしてUCCは初めてかも。大抵はネスカフェ(ネスプレッソorドルチェグスト)、稀にイタリアのillyだったので。これらと比較すると、コーヒーの味に妥協が必要です。
冷蔵庫は空っぽです。
ツインベッドの間には電源コンセントがあるので、寝ながら充電も楽チンです。別の場所にUSBポートもあったはずですが、撮影を失念しました。
上下のナイトウェア(パジャマ)。バスローブは重いし浴衣は軽すぎるし、このぐらい着やすいナイトウェアが今後は標準になってくると良いなあと心から願ってます。
客室からの眺望
周囲に高い建物がないため、なかなか素晴らしい眺望です。トレインビューと言いましょうか、ゲーム「A列車で行こう」をプレイしているようです。ちなみに、函館山等へ行くバスは写真で見えるバスロータリー(4番乗り場)から出発、函館空港からのバスもこのロータリーに到着します。
向かい側の窓からは函館山が見えるのですが(エレベーター前の窓から撮影)、筆者的には函館駅ビューの方がスッキリしてて好みかな。
夜景もなかなかです。
ウェットルーム
ウェットルーム(バスルーム)はどんな感じでしょうか。
シャワーとバスが一体式で、トイレが浴槽のすぐそばにありました。要は、一般的なユニットバスですね。
浴槽の大きさは、肩幅は十分ながらも足を伸ばせず多少窮屈に感じるくらいのものでした。
湯温の設定ができるのがポイント高いですね。お湯と水が別々に出るタイプだと、一々温度調整するのが面倒です。
アメニティ類など。「ACTIV」は初めて見るブランド。フォーポイント中部国際空港と同じもののようですね。マリオット/シェラトン品質で、良い香りでした。
フォーポイントバイシェラトン函館の朝食
朝食は2階の「メインダイニング フォーポイント」でいただきます。ホテル名がそのままレストラン名になるのですね。
新型コロナウイルスの影響で、ビュッフェではなくセットメニューが提供されていました。
- 和食籠膳
- 洋食プレート
- コンチネンタル(無料朝食特典)
プラチナ特典でいただける朝食メニューはコンチネンタルと決まっていて、函館の海の幸を堪能できるということで大人気の和食籠膳を食べたい場合は、朝食付宿泊プランで予約するか当日に別途料金を支払う必要があります。宿泊者2,000円…今は期間限定割引で1,650円だったかな?
てっきりプラチナ特典で和食籠膳をいただけるものと思い込んでた筆者は、その事実を伝えられた時に目の前が真っ暗に。どうしようかと悩んだ結果、海鮮は函館朝市とか他の場所で堪能すればよいだろうとコンチネンタル朝食を無料でいただくことにしました。
コンチネンタルとは名ばかり、アメリカンブレークファスト並みのボリュームでした。野菜は新鮮だし、ベーコンはよく味がしみこんでるし、これはこれで満足。
ちなみに、飲み物はセルフサービスで牛乳・ジュース・コーヒー・紅茶を自由にいただけます。
フォーポイントバイシェラトン函館周辺観光等
先にも触れましたが、函館はコンパクトな市内に見所がたくさんあるので観光が便利且つ楽しいです。当ブログ記事では、今回の滞在で訪れた場所を簡単に紹介します。函館は修学旅行で初訪問して以来何度か訪れており、「ザ・観光!」と言う行程は組んでおりません。悪しからずご了承ください。
ツルハドラッグ・お土産屋さん・ハセガワストア(やきとり弁当)
ホテルと同じ建物に、ツルハドラッグとお土産やさん、そしてやきとり弁当が有名なハセガワストアがあります。筆者が滞在した時は、ツルハドラッグが「当面休業」となっていました。新型コロナウイルスの影響かと思います。
赤レンガ倉庫周辺
ベイエリア(ウォーターフロント地区)へは、ホテルから徒歩15分程度で行けます。道中の雰囲気も景色も良いので、散歩がてらいかがでしょうか。通常であれば内外観光客でごった返すところ、写真でおわかりのようにコロナ禍で閑古鳥が泣いていました。。。
八幡坂
ベイエリアからさらに函館山方面へ足を延ばすと、八幡坂(はちまんざか)があります。ビュースポットとして有名で、このようなアングルでの写真を見たことがある方は多いのではないでしょうか。冬の夜などは、街路樹などがイルミネーションでライトアップされてとても綺麗と聞きます。
函館山
世界三大夜景の一つ、函館山からの絶景は説明不要ですね。
さすが世界的な観光地、コロナ禍のなかでもソコソコ観光客がいます。ただ、以前来た時は、外国人観光客と日本人観光客とでごった返して身動きが取れないほどでした。当時と比べると、だいぶ寂しくなったなあと。
湯の川温泉
函館は温泉でも有名で、市内には湯の川温泉と谷地頭温泉があります(他にもあったらすみません)。興味深いことに、両温泉の泉質は全く違うそうで。両方とも市電で1本とアクセス至便で、函館駅前からだと谷地頭温泉の方が近いです。前回函館へ来た時は谷地頭温泉へ行ったので、今回は湯の川温泉へ。nimocaのポイント交換所(nimocaポイント→ANAマイル)が設置されているコープさっぽろ湯川店をこの機会に見ておきたいと言うのも理由です。
湯の川温泉エリアにあるホテルでは日帰り入浴も受け入れており、その中でも入浴料が安く(500円)、遅くまで営業していて(23時まで)、コープさっぽろ湯川店のそばにある「ホテル雨宮館」をチョイス。施設選びは以下のサイトが参考になります。
→函館湯の川温泉旅館協同組合「日帰り温泉入浴ができる施設一覧」
まとめ
感想を含めて簡単にまとめると、以下の通りです。
- 駅前立地で初函館滞在にぴったり
- マリオット系列としては格安に宿泊、コスパ最高
- 付加価値や特長がなく、ホテルライフを楽しむなら他も検討
滞在自体は快適なものでした。函館駅前からは市内のどこへ行くにも便利だし、何より迷うことがありません。その辺のビジネスホテルと大して価格が変わらず、特にマリオットボンヴォイ上級会員や宿泊実績を重ねたい会員にとっては相当コストパフォーマンスが高いと実感するはずです。
一方、施設内に大浴場やフィットネスルームがなく、朝食ビュッフェが復活していない現状では、万人向けに手放しでおすすめできると言う状況ではないと言うのが正直なところ。ホテルライフを楽しみたいなら、ラビスタ函館ベイや函館国際ホテル、センチュリーマリーナなど朝食や温泉などが充実した有名どころに滞在した方が良いような気がします。評判が良い朝食ビュッフェをプラチナ特典でいただける状況になればぜひ再訪したいのですが、現状のままだと次回は今挙げたホテルに泊まるかなと言う感想です。
以上、「フォーポイントバイシェラトン函館宿泊記ブログ コロナ禍のプラチナ特典や朝食等口コミレビュー!」でした。
<参考>マリオットボンヴォイプラチナステータス、またその維持を目指して
冒頭にも書きましたが、マリオットボンヴォイ会員の一部では「プラチナチャレンジの聖地」として有名なフォーポイントバイシェラトン函館。
なぜ聖地かと言うと、プラチナ会員になるための費用(宿泊実績)が最も安くなるからです。ハイシーズンなどはそれなりの宿泊費用がかかるようですが、筆者が宿泊した時の料金は以下。
ちょうど、Go toトラベルキャンペーンやマリオットポイントキャンペーン、函館市グルメクーポン配布キャンペーンの実施時期に宿泊したものだから、実質費用がマイナス、なぜか儲かると言う逆転現象が生じました。
項目 | 料金等 |
宿泊代金 | 5,488円 |
Go toキャンペーン | -1,920円 |
残額を20%オフeギフトカードで支払 | 実質-713円 |
グルメクーポン | -2,000円分 |
マリオットポイント(特別キャンペーン) | -2,500P |
マリオットポイント(通常+プラチナ特典) | -687P |