もくじ
ハバナ国際空港〜旧市街・新市街へのアクセス・行き方概要
世界中をマイル旅しているマイル専門家(@poyatrip)です。
2019年7月。マイル旅の一環でキューバへ行った際、首都ハバナにあるホセ・マルティ国際空港から旧市街までをタクシーで、旧市街から空港まで路線バスを利用してアクセスしました。
当記事では、これらの経験や現地での調査結果を踏まえた「ハバナ国際空港〜新旧市街のアクセス方法」を徹底解説します。
まずは、旅行者が利用可能な交通手段と運賃の概要から。
交通 | 運賃 | 時間 |
タクシー | 25〜30CUC (約25〜30US$) | 30分程度 |
バス | 2CUP (約8〜10円) | 1時間〜1時間半程度 |
1CUC=24CUP。CUC(外国人用兌換ペソ)とCUP(キューバ国民用人民ペソ)の違いはご存知と思うので、説明は省略します。
このように、タクシーとバスでは所要時間も運賃も相当な違いがあることをおわかりいただけたと思います。
予算と時間どちらを重視するかにより交通手段が変わりますが、初キューバの方に対しての筆者のオススメは順に
- 空港→市内はタクシー、市内→空港はバス
- 往復ともタクシー
- 往復ともバス
ですね。
ただし、大きなスーツケースがある場合は、往復ともタクシー一択でしょう。なぜこのようなオススメ順としたか。実際に利用した体験談と合わせて解説していきましょう。
ハバナ国際空港から旧市街へのアクセス
空港に到着、入国してまずやるべきことは両替ですね。私は、到着ロビー内にある上写真のATMでキャッシングしてCUCを引き出しました。
キャッシングではCUPを引き出すことができないので、バス利用に必要なCUPを調達するなら、空港内の両替所で1CUCを24CUPに換えてもらうようお願いしましょう。(実際にやったことがないので、CUPに両替してもらえるかどうかはわかりません)
両替が終わったのを待ち構えていた商魂たくましいタクシードライバーと思しき人から「TAXI?」と声をかけられることでしょう。
タクシー(空港敷地内)
空港の外に出れば黄色いタクシーが何台も停まっているし、暇そうにしているドライバーがたむろしています。商魂たくましいタクシードライバーについていっても問題はないと思いますが、できれば外に出てからドライバー+タクシーの車種のセットで確認することをオススメします。
ご存知の通り、キューバにはオンボロのクラシックカーが未だ現役で走っている一方、ソレほど古くない車も意外と多く走ってます。
市内へのアクセスは、旧車マニアでない限りクラシックカーより普通の車を選んだ方がベター。所要時間・道中の快適さ(エアコン有無や乗り心地)で差が生じるし、トランクに入れた荷物への影響も考慮する必要があるからです。
筆者は、比較的新しいルノーをチョイス。ドイツ車とまではいかずともせめて日本車はないかと探していたのですが、皆無。その後も、キューバ国内で日本車を見ることはほとんどなかったような記憶が。
旧市街まではだいたい決まった相場があるようで、25CUCと書いているブログもあれば30CUCと書いているブログもあったり。筆者の場合は、
タクシードライバー
マイル専門家
タクシードライバー
ってな感じで25CUCに落ち着いた次第。なお、ドライバーは基本的にスペイン語オンリーで、数字(料金)だけ英語という感じでした。ドライバー次第の面が大きいですが、英語力にはあまり期待しない方が良いかも。
ちなみに、道中は渋滞もなく、エアコンも程よく効いていて快適な移動でした。カーステレオからは早速キューバ音楽が流れてきて、本当にカリブへ来たんだな〜とウキウキ。25CUCも出しているからね。道中を楽しまなきゃ。
30分足らずでホテルに到着。
タクシー(空港敷地外)
敷地外でタクシーを拾うと、15〜20CUC程度の運賃で市街地へ行けると言う情報を目にしました。自分自身は利用していないので真偽のほどは不明ですが、荷物を持っての移動が苦にならない方は試してみる価値はあると思います。キューバでは、5〜10CUCの差は結構大きいですので。
キューバ全体が治安の良い国として知られているのはご承知かと思いますが、空港周辺も私が見た限り治安の問題はなさそうな感じです。
ホテル・CASA送迎
宿泊するホテルやCASAが送迎サービス(有料または無料)を行なっていれば、頼んでしまうのも手です。どこの馬の骨とも知れないタクシーを使うよりは安心ですし、行き方を指示する必要もなし。料金も事前に連絡されるので明朗会計。
自分の宿泊していたホテルでも有料の送迎サービス(っていうかタクシー手配)を行なっていたのですが、うっかり忘れてしまったという経緯があります。
VELTRAとかでオプショナルツアーのメニューとして「英語ドライバーによる空港〜宿泊ホテル送迎」なんてのもあるのですが、複数人利用で一人当たりUS$40(1人利用だとUS$70)と結構な値段がするようです。
治安が悪い国・地域ならともかく、キューバではオプショナルツアーを利用するだけの価値はなさそうに思えます。
路線バス
タクシーやオプショナルツアーを使わなくても、P12番のバスを利用すれば旧市街へ行くことができます。運賃は1回乗車につき1CUP。定額制で、どこで降りても1CUP。
ただし、P12が停まるバス停は空港(第3ターミナル)からは少し離れていて、Googleマップで言うと下の「289」あたりの場所にあります。
キューバでは必須アイテムのMAPS.ME(オフライン地図アプリ)だと以下の場所。
こちらのバス停までは
- 徒歩(2〜3km程度歩く)
- 空港ターミナル間を結ぶシャトルバス(いつ来るか不明)
- タクシー(要料金交渉)
- 人力車(要料金交渉)
いずれかの手段で移動する必要があって、いずれもソレなりにハードルが高いです。ターミナル3からターミナル2へ行くシャトルバスがすぐに来れば良いのですが。(それでも、ターミナル2から10分程度歩くと思います)
また、中心部へ行くP12バスはかなりの混雑が予想されるため、特に初キューバの方にはいきなり路線バスを利用するのはオススメしません。ある程度慣れてて荷物が少ない人、あとはターミナル2に到着する人なら…という感じでしょうか。
空港からのバスは利用していないので、情報が不正確かも知れません。トライする方は、他の記事等も参考にしていただければ。
旧市街からハバナ国際空港へのアクセス
タクシーを利用するつもりで30CUCを手元に残していたのですが、チェックアウトから飛行機の出発時刻まで5時間以上あってヒマだったこともあり、路線バス(P12)でのアクセスにトライしてみました。
路線バス
P12の始発バス停は、以下のParque El Curitaと言う公園の東側(El Capitolio_旧国会議事堂側)にあります。旧市街に宿を構えていれば、十分徒歩圏内の場所です。空港からのバスも、この辺りが終点なのでしょう。
maps.meだとこのように2つの停留所が表示され「あれっ?どっち?」と混乱するのですが、実際は両方のバス停から出ていました。
筆者が利用した時の状況としては、公園に到着したらちょうど下の停留所からP12と書かれたバスが出発。その後、上の停留所にやってきたP12のバスに乗り込んで空港へ向かったと言う感じ。
上の停留所です。P12と書かれた文字が目印。
P12のバスを待つ人の列があるので、並んで待ちましょう。暑さを避けるため皆日陰に並んでいて、時間帯によっては列の先頭が必ずしもバス停の目の前でないことが見て取れると思います。
P12はこのような連結バスで定員に余裕があると思いきや、
あっという間にぎゅうぎゅう詰めになります。一時的なものではなく、このような状況がずーっと続きました。そして、路線バスなのにまるで長距離バスのように車内音楽をガンガン鳴らしていたのが印象的。
こんな状況なので、始発バス停で確実に座れるようにしましょう。意外と頻繁に(日中で10〜15分おき?)出ているので、座れなさそうと思ったら1本遅らせるとかの時間調整も必要です。
大きなスーツケースがある場合は、往復ともタクシー一択
と書いた理由がおわかりでしょう。とてもスーツケースをゴロゴロ転がせる状況ではないためです。
バスは旧市街を抜けて新市街、革命広場の近くを通過して客を拾いつつ一路空港方面へ向かいます。エアコンなどなく、窓を開けても焼け石に水といった感じでじわじわと汗が滲んできます。
(新市街へ宿泊される方は、P12のバス停が宿泊先から近いかどうか確認しておきましょう)
乗車してちょうど1時間後、空港最寄りの停留所で下車。以下で青く囲った場所です。
そこから、ターミナル3へ行くシャトルバス乗り場へ行き、いつ来るとも知れないバスを待ちます。
シャトルバス乗り場に着きました。シャトルバス待ちと思しき先客が何人もいるので、一安心。
それでもなかなかやって来ず、しびれを切らしてタクシーを捕まえる人もいました。
結局、20分弱待ってやっとシャトルバスがやってきました。
空港のシャトルバスと聞くと無料をイメージする方が多いと思いますが、ここでは有料で、しっかりと1CUP取られます。
市内から空港が2CUPと言うのは、P12の運賃1CUPとシャトルバスの運賃1CUPの合計なのでした。
途中1つの停留所を通過し、ホセ・マルティ国際空港ターミナル3へは乗車して約10分後に到着。ターミナルビルの少し手前で停車します。
11:15に出発して、空港に到着したのは12:40頃でした。シャトルバスが来る時間が読めないので、時間がある人向けの移動手段と言えましょう。
まとめ・感想
ハバナ空港アクセスについては、タクシーはチト高いけど快適、路線バスは時間がかかるけど悪くないという感想でした。
ハバナへ行く次の機会があれば、空港からホテルへは空港敷地外でタクシーを拾い、ホテルから空港へはまたP12の路線バスを使って行くことでしょう。
なお、今回の旅行で浮いた30CUCは、空港の両替所で米ドルに化けました(両替所で手持ちの外貨が米ドルしかなかったため…)。
皆様が、当記事等を参考にそれぞれの目的に応じた移動手段で空港アクセスできれば幸いです。
以上、「【キューバ】ハバナ空港アクセスガイド 新旧市街へ/からのバス・タクシーでの行き方を徹底解説」でした。