2018年夏。福岡からチュニジアへ行く際、イスタンブール・アタテュルク国際空港からチュニス・カルタゴ国際空港までターキッシュエアラインズ(トルコ航空)ビジネスクラスを利用して移動しました。
日本人の利用が少ないであろう路線ですが、マイナーなだけにネット上の情報も少ないだろうということで簡単に記事にした次第です。
もくじ
ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)の評判
かつてのトルコ航空。最近になり「ターキッシュエアラインズ」が正式表記となりましたが、特に日本語(カタカナ表記)だと長くてパッと見どこの国か理解しづらいのか、あまり浸透していないようです。
個人的にもトルコ航空の方がピンとくるのですが、当記事では「ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)」と併記することにしました。
トルコ航空と呼ばれていた時代からも評判は悪くなく、私自身の初利用は約20年前のイスタンブール→アンマン路線だったと記憶していますが、
エコノミークラスの短いフライトではあっても特にネガティブな気分になることはありませんでした。
また、少し前に世界一周をしたときにパナマ→イスタンブールという超長距離路線で体験しましたが、それはもう快適の一言。
そして、偶然日本との関係が深い機体に当たって驚いた記憶も。
現在も格付け会社の航空会社ランキングベスト20にランクインされています。
ちなみに2017年は12位・2018年は18位で、概ねJAL(2017年16位・2018年13位)と似たような評価ですね。
ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)イスタンブール-チュニス フライトスケジュール
1日2往復運航。
便名 | IST発 | TUN着 | 運航日 | 機材 |
TK661 | 9:15 | 10:20 | 毎日 | A321 |
TK663 | 14:25 | 15:35 | 毎日 | A321 |
便名 | TUN発 | IST着 | 運航日 | 機材 |
TK662 | 11:15 | 15:55 | 毎日 | A321 |
TK664 | 16:30 | 21:10 | 毎日 | A321 |
時刻は2018年11月の場合で、季節により発着時刻は前後します。(私が旅したのは2018年9月)
チュニスエアも1日2往復飛ばしていますが、イスタンブールまでターキッシュエアラインズ(トルコ航空)を利用して乗り継ぐパターンがほとんどでしょうから、ココでは割愛しています。
日本などアジア方面から乗り継ぐ場合は、往路は朝のTK661便を使うパターンになろうかと思います。私はソウル仁川からのフライトを乗り継ぎましたが、やはりTK661便を利用しました。
機材はエアバスA321。短中距離用の小型機ですね。
なので、ビジネスクラスの座席にはあまり期待していませんでしたが、実際どうだったでしょうか。
TK661イスタンブール-チュニスビジネスクラス搭乗記
搭乗口は、案の定バスゲートでした。巨大な空港の端っこの方にあるので、結構時間がかかります。TKラウンジからだと15分以上かかるかも。いずれにしても早め早めの行動が吉と言えましょう。
▲トルコ語だとチュニスは「TUNUS」なのですね。
▲バスに揺られて行きます。
▲1台目のバスに乗った乗客は前方、2台目のバスに乗った乗客は後方から乗り込みます。
一方、日本のようにスムーズな搭乗のため「○列目以降の方から~」との案内はありません。
前方・ビジネスクラス乗客の自分には知る由もありませんが、機内はカオス状態だったことが想像できます。
▲自分の座席から撮影…ええ、エコノミークラスのシートを流用した、ヨーロッパ域内とかによくあるような「なんちゃってビジネスクラス」でした。
▲真ん中の座席が肘かけとドリンクホルダーになっています。
▲ウェルカムドリンクは、いつものレモネード。
▲シートモニターの代わりとして、タブレットが貸与されます。Galaxy Tab S2でした。
▲日本語を選べるようにはなっていますが、日本人が楽しめるような映画はありませんでした。容量の限界なのか、数本しか入ってなかったのですね。
フライトマップもなく、音楽も自分の好みがなかったのでそのままそっと電源を消しましたとさ。
▲朝食メニューが配られました。
▲1皿目はフルーツ中心。フライングシェフは乗ってませんでした。
2皿目で暖かい食べ物として「ベークドチーズペストリー」「スクランブルエッグ」のどちらかを選べるようになってました。
しかし、イスタンブール空港のラウンジで食べ過ぎてしまい、食べ物を見るのも勘弁…な状態だったため、遠慮させていただいた次第。
帰りの便で「ベークドチーズペストリー」を食べたので、また改めてお伝えしましょう。
▲陸地が見えるたびに写真を撮りましたが、フライトマップがないためどのあたりを飛んでいるかがわかりません。ギリシャ上空なのか?シチリア上空なのか?
本当は何となく想像できるのかもしれませんが、トルコとチュニジアの時差を勘違いしていたことが後でわかったため、混乱しているのです。
イスタンブール~チュニスのフライト時間は3時間なのに、ずっと「2時間」と勘違いしていたのですよね。「いつまでも経っても着かないなあ…」と思っていたのは、イスタンブール空港の渋滞で離陸が遅れたのが理由とばかり思ってました。
▲降下を開始し、チュニジア…というかアフリカ大陸の上空に居ることを知ります。
▲写真で見るよりもずっと雑然とした街並み、オープンスペースに駐車?している向きや方向がバラバラな自動車、無造作に積まれている粗大ごみなどに「いつもと違う世界へやって来たのだ」と気が引き締まります。
▲チュニスマリン駅方面からカルタゴやシディブサイド方面へ向かう道路が見えたら、もう着陸です。
感想
正直、ビジネスクラスとしては残念なフライトでしたが、まあ貴重な経験ができたということでよしとしましょう。エコノミークラスタイプのシートに当たるのは欧州内路線だとばかり思っていたのですが、欧州外路線もそうなっいたとは…
今後機材がどうなるかはわかりませんが、あまり期待をせず、せめてイスタンブール国際空港ラウンジを十分に満喫するようにすれば、フライトのすべてが楽しい思い出と昇華できることでしょう。
その他のトルコ航空ビジネスクラス搭乗記
長距離便は豪華絢爛、フルフラットシートは当然として、専用シェフが搭乗して「空飛ぶレストラン」も堪能できますので、どうかご安心ください。
⇒トルコ航空ビジネスクラス搭乗記(ソウル仁川―イスタンブール)
同じ短距離路線ですが、残念でなかったビジネスクラスにも搭乗したのでご参考まで。
ありがとうございました。