2018年チュニジア旅行で、チュニス・カルタゴ国際空港に到着後プリペイドSIMカードを購入し、4日間ほど利用しました。特に初めてチュニジアへ行かれる方は現地の通信事情が気になると思いますので、実際に利用した経験を踏まえ、
- SIMカードを買う場所
- SIMカードの買い方
- SIMカード価格
- 接続設定の仕方
- 通信速度
等を体験談方式でお伝えしたいと思います。
SIMカードを買う場所
チュニス・カルタゴ国際空港到着ロビー(1F)で購入。特に初めてチュニジアへ行かれる方はこの一択です。その理由は、
- 確実に英語が通じる
- 複数キャリアが店舗を構えている
チュニスやスースの街中のあちこちで売られているのを目にしましたが、店員が英語を話せるかどうかは未知数。食料や飲料のように買って終わりというわけにも行かないし、フランス語が流暢な方以外で空路でチュニス入りする方はチュニス・カルタゴ国際空港で購入するのが無難。
店舗は複数あるし、窓口が4つある店舗もあったし、よほど運が悪くない限り長い間待たされるようなことはないだろうと感じました。
空港内の出店を確認したキャリアは、Orangeとooredoo、そしてTunisie telecomの3社。いずれも聞いた事がある会社で、最近ではモルディブへ行ったときにooredooのSIMカードを利用した記憶があります。なので、深く考えずにooredooのブースへ足を運びました。窓口が4つあり、すぐ対応してもらえそうだということも理由。実際、すぐに対応してもらえました。
Orangeは受託手荷物のターンテーブルにも店を構えてたので、受託手荷物がある人は荷物が出てくる間に調達しても良いと思います。
▲ooredooのブース。正面に2つ、側面にも2つ窓口があります。
SIMカードの買い方
プリペイドSIMカードを買いたいのですが。の一言で、全てを心得たスタッフが手続きを進めてくれます。パスポートの提出を求められますので、用意しておきましょう。 店舗内にあるコピー機でコピーした後に返してくれます。
SIMカード価格
「利用するのはデータだけ。通話機能は不要ですが、この場合はいくらですか?」と尋ねたところ、旅行者用のプランが決まっているのでしょうか、特に複数のプランを紹介されることなく、「イレブン」と一言。
え…一瞬固まってしまいました。11ディナールと言うことは、2018年9月のレートだと日本円で400 円強。何とかティーンと違って、聞き間違いも有り得えないため、聞き直す術がありません。ひょっとしたらユーロなのかと思いつつ11ディナールを出すとそのまま受入。しかも、「このSIMカードで2.5GBまで使えるから」と言うではありませんか。そう、2.5ギガのデータプラン込で400円!日本で通信料を払うのがバカらしくなってしまいますね。
なお、支払にクレジットカードを利用できるか・有効期限の2点は確認しそびれました。すみません。
接続設定の仕方
店員さんがSIMカードパッケージを取り出し、店舗側で何やら作業を行います。尋ねると、「アクティベートが必要」とのこと。そのままでは使えないのですね。ちなみに、SIMサイズは通常・Micro・nanoいずれにも対応しています。最近の機種はほとんどnanoSIMですが、古い機種でも無問題ということです。
▼全サイズに対応。
設定が終わると、SIMカードとパッケージを渡されて完了。
パッケージに電話番号が書いてますが、データ通信専用であれば気にする機会は少ないかと思います。
「APNは?」と尋ねたら「ない」とのこと。SIMカードを差し込めば自動的に設定されるそうです。
所要時間は約5分。思いの外手続きがサクっと完了しました。
通信速度
空港内で早速SIMカードを入れて設定開始。
APNは、自動で出てきた「ooredoo TN internet」を選択したら通信成功!本当に4G接続でした。
利用者が多い時間帯(19時過ぎ)に通信速度を測定した結果は、こちら。
体感としては、ダウンロード時(ネットサーフィン時)は常にサクサク繋がり、ストレスを感じたことはありませんでした。一方、アップロードはしていないのでよくわかりません。
最初にこのようなSMSが届きますが、読めないので無視(笑)。
読めなくても特段問題はなかったと思うのですが、重要なことが書いてあったらご教示いただけると幸いです。
感想・まとめ
- 手続きと設定が意外と楽
- めちゃくちゃ安い
- 実質データ使い放題
- 4G接続でサクサク
いやあ、ストレスフリーで本当に大満足でした。正直、チュニジアの通信事情がここまで良好なモノとは思っていなかっただけに、ものすごく好印象を残してくれました。皆様も、チュニジアへ行かれた際はお試しあれ。
ちなみに、他の国へ行くときは世界100ヶ国以上で利用できるSIMカードがおススメ。
- 特にアジア各国でお得な「AIRSIM」
- 特にヨーロッパ各国でお得な「Vodafone IE」
私は両方持ってて海外旅行ではその時々で使い分けるのですが、チュニジアでは両方とも使えなかったのですよね…しかし、なぜかAIRSIMのアンテナが立っていたり。これは近々使えるようになるのか、それとももう使えるようになっているのか…?
両方のSIMカードのメリットとデメリットから利用方法まで、実体験を踏まえて完全解説していますので、他の国へも行かれる予定がありましたら、参考にしていただけばと思います。
⇒「AIRSIM」のすべてを解説
⇒「Vodafone IE」のすべてを解説
⇒「AIRSIM」「Vodafone IE」どっちがおススメ?
チュニス・カルタゴ国際空港のWi-Fi事情
チュニジアの玄関口、チュニス・カルタゴ国際空港には、先進国等にはよくあるような「無料Wi-Fi」はないようです。一部のカフェに入ると個別にWiFiを利用できるようですが、カフェに用事がない場合は通信難民となってしまいます。
当記事のようにSIMカードを購入すれば空港Wi-Fiなど気にしなくても良いのですが、乗継等で入国しない場合などは困ってしまいますね。
しかし、チュニス・カルタゴ国際空港(制限エリア他)には有料Wi-Fiがあり、1時間1ディナール(約40円)・24時間5ディナール(約200円)と格安で利用できるのでトライしてみてはいかがでしょうか。
- プランを選択
- お金を投入
- パスワードがプリントアウトされて出てくる
参考記事
懸案のチュニス・カルタゴ国際空港から市内へのアクセス方法を記事にしています。

ありがとうございました。