期間限定でヒルトンオナーズダイヤモンド会員になってるpoya(@poyatrip)です。
先日、ヒルトンの50%オフフラッシュセールのおかげで、1万円を切る格安価格で「ヒルトン福岡シーホーク」に泊まることができました。
予約した客室は最も安いタイプの「ダブル」だったですが、ちょっとしたきっかけとご縁があって特別なお部屋「メゾネットタイプのパノラミックスイート」にアップグレード。
ヒルトン福岡シーホークの客室タイプは、大きく「エグゼクティブ・プレミアム・デラックス・ゲスト」のグレード・階層と「ダブル・ツイン・キング・トリプル・ファミリー」のベッド数等の組み合わせで構成される中、建物の構造上各階に1室しかない「パノラミックスイート」と言う特殊なカテゴリがあることは承知していましたが、メゾネットタイプがあるとは全く知りませんでした。
後から公式サイトや予約サイトで調べても「メゾネットタイプのパノラミックスイート」というカテゴリは出てきません。
公表されてない秘密の客室ってあるんだ…と驚愕しつつ、そのような客室に宿泊するチャンスを与えてくれた神様に感謝しているところ。
おそらく、この客室の存在を知る人は、ヒルトン福岡シーホークの中の人と実際に宿泊した客、そして実際に宿泊した客による口コミや記事等を読み聞きした人くらいなのでしょう。
ということで、当記事では、
- メゾネット型パノラミックスイートの概要
- メゾネット型パノラミックスイートの全容解明
- メゾネット型パノラミックスイートに宿泊することとなった経緯
- メゾネット型パノラミックスイートに宿泊する方法
を紹介します。
もくじ
メゾネット型パノラミックスイートの概要
- 客室数:2室(一部推定)
- 階層:27・28F、29・30F(一部推定)
- 広さ:106~110㎡(推定)
- ベッド:キングベッド1台(推定)
- 宿泊費:不明
- 客室特典:エグゼクティブ特典・岩風呂無料
秘密の客室と言うことで、推定・不明な内容が多くてすみません。
客室数と階層について。私は29・30Fの客室に宿泊したのですが、後でネットで調べたら27・28Fにもメゾネット型パノラミックスイートが存在するような記事を見まして。一方、フロントのスタッフからは、メゾネット型パノラミックスイートは1室しかない特別の部屋と聞いていたのでどちらかが正しいか確認できず、一部推定としました。
広さについては、一般的なパノラミックスイートの広さが53-55㎡と言うことなので、単純に2倍で計算。こちらも公表されているわけではないので、推定。
ベッドについては、自分の部屋は大きなキングベッドが1台だったので確定。また一般的なパノラミックスイートのベッドがキングベッド1台なので、
もう一つの部屋も同じなのだろうということで推定。
肝心の宿泊費については、皆目不明。ひょっとしたら時価だったりして。
客室特典については、一般的なパノラミックスイートより制限されることは想定されないので確定。自分もこれらの特典を享受してます。
引き続き、室内の様子などを紹介しましょう。ものすごかったです……
メゾネット型パノラミックスイートの全容解明
29階・30階どちらからも同じカードキーで入室することができます。ただ、一度30階でエラーが出て29階で入れたということもありました。あれはなんだったのだろう。
部屋番号は2927なので、29階が正面玄関、30階が勝手口と言った感じでしょうか。(写真上30階、写真下29階。30階は部屋番号表示がありません)
一番端にあるのが玉に瑕。うっかりフロアマップを撮影するのを忘れましたが、下写真のマルで囲ったあたりです。
リビングルーム(29階)
リビングルームは、29階にございます。
こうして改めて写真で見ると、船に乗っているような気分になりますね。
来客や仕事の打ち合わせにも使える立派な応接セットが完備。
余暇で特段の用もなく一人で泊まりに来てる自分にとっては、まさに猫に小判。
ウォークインクローゼットが29階と30階両方にあり、29階側にはスリッパとアイロン。
リビング階設備の様子
テレビ、トイレ、冷蔵庫・ミニバー、そしてネスプレッソマシンがあります。
ネスプレッソマシンのカプセルは
・Roma
・Volluto
・Arpeggio
の3種類。
無料のミネラルウォーターは、いろはすが2本。
景色
福岡タワー側と福岡ドーム側両方見られるのは、パノラミックスイートの真骨頂ですね。
天候が優れないのは、冬の福岡だから仕方がない…とは言え、快晴だともっと映えるのでしょう。
ウォークインクローゼットからの景色もムダに絶景(笑)。
ベッドルーム(30階)
29階から螺旋階段を上ると、30階にベッドルームがございます。そう。パノラミックスイートはエグゼクティブフロアにもあるのです!
リビングとベッドルームが完全に独立しているとはすごい!
ベッドはキングサイズのが1台。30階にもテレビが。
十分な大きさの机・椅子があり、ブログ執筆が捗ります。
そして先端にはソファが。
ココに座れば福岡タワーもヤフオクドームも見られ、何と至福なことでしょう。
先端到達記念写真。
先端のソファから見た夜景
普段見慣れている街なのに、違って見えます。野球もコンサートもあまり興味がないこともあってこの界隈に来ることはほとんどなかったのですが、MARK ISも出来たことだしもう少し来るようにしようとこの夜景を見て誓ったのでした。
今は高さ制限が厳しいため平べったい福岡の中心部ですが、容積緩和&天神ビックバンで近い将来この景色も変わっていくのでしょうか。
ベッド階設備の様子
やたらと長いカーテンは、こちらで自動開閉できます。(29階もスイッチが違うけど同様)
この装置を知ったのはしばらくあとで、それまでは手動で開いてました。
デフォルトでは閉まってる状態なので、部屋に入ってまずすることは、こちらの自動開閉装置でカーテンを開けることですね。
自宅にあるのと同じようなタイプの空気洗浄器が。
が、この広さでどれほどの効果があるのかは未知数。29階にはなかったので。
せめて、就寝中ベッド周りの湿度等が保たれていればと言う感じでしょうか。
冷蔵庫もありますが、29階とは違ってこちらの中身は空っぽです。
なんと、30階にもウォークインクローゼットが。
キングベッド1台の部屋としてはオーバースペックのような気がしますが、構造上致し方ないということでしょうか。
こちらにはバスローブとパジャマ(半袖)がございます。
バスルーム
バスルームは、30階の入口付近にございます。
パノラミックスイート=先端にジャグジーバスというイメージが強かったのですが、こちらは違ってました。バスルーム内にトイレがあってバス・トイレ別ではありませんが、29階側にもトイレがあるので問題ないですね。
アメニティ類。
一生のうちこの空間に居られる機会は最初で最後だろうということで、カクテルタイムと岩風呂、そして朝食以外はずっとこの部屋に引きこもってました。外や施設内は別の日にいつでも来られますからね(笑)。
で、用もないのに29階と30階を行ったり来たりとかもしました。レイトアウトチェックアウトも出来たようですが、翌朝は社畜に変身してそのまま会社へ行く必要があったため泣く泣く断念。とにかく、一生ものの思い出となったホテルライフでございました。
最後に、それぞれの階にあるものをまとめると以下の通りです。
リビング階 | ベッド階 |
ミニバー | ベッド |
ネスプレッソマシン | オフィス椅子・机 |
応接セット | バスルーム |
トイレ | トイレ |
テーブル | ソファ |
テレビ | テレビ |
クローゼット | クローゼット |
アイロン | バスローブ |
スリッパ | パジャマ |
電話 | 電話 |
注意事項
あまりにも感動、その日の晩は寝付きが悪かったほど興奮して過ごしたメゾネット型パノラミックスイートではありますが、ここはちょっと注意した方がよいと思ったことが二つほど。
「エアコンの効き」
各階にエアコンが設置されています。が、当日は気温が低かったこともあり、特に先端部分まで暖房の効果が届いてませんでした。
先端のソファにすわってダラダラ過ごす予定が、寒くて早々に離れてしまいました。
冬はまだしも、猛暑日とか冷房の効果が部屋全体にわたるのだろうかと思ったり。
部屋の端っこに居なければ問題ないのですけどね。
「コンセントの位置」
ベッドの近くにコンセント差込口が無いのがちょっと不便だなあと思いました。
パノラミックスイート特有なのか、全体的にそうなのかはわかりませんが。
メゾネット型パノラミックスイートに宿泊することとなった経緯
当日のチェックイン状況等体験談形式でお伝えします。
一番安い客室タイプ「ダブル」を選んでおきながら、(なんちゃって)ダイヤモンド会員の特典を享受するため良い部屋への無料アップグレードを期待。
で、アプリで提示された客室が「30Fのエグゼクティブツイン」。ダブルからエグゼクティブに変わったのは、確か前日の深夜だったかと思います。
特に不満はなかったけど一人で宿泊するならツインよりキングの方が良いなあと思い、当日軽い気持ちで「ベッドが一つの部屋にアップグレードできないでしょうか」とチェックイン時にフロントのスタッフに相談したところ、キングサイズベッドの部屋は予約でいっぱいだそう。
・宿泊費が安い日曜日は慢性的に混雑すること
・特に今日はなぜか大量のダイヤモンド会員が宿泊すること
の状況から、本日は全般的にアップグレードが渋く、ダイヤモンド会員はまだましな方。一番割を食っているのはゴールド会員でエグゼクティブフロアへのアップグレードも許されない状況だと説明を受けました。50%オフフラッシュセールに飛びついた自分のようなダイヤモンド・ゴールド会員が多かったのでしょうね。
で、提案されたのは
「多少低い階層でよければ、広めの部屋をご用意できます」
ダイヤモンド会員資格によりアサインされた部屋に関わらずエグゼクティブラウンジへのアクセス等を含むエグゼクティブ特典を利用可能なので、エグゼクティブフロア(30F~33F)にこだわらずとも、広さを重視するのであればエグゼクティブ以外の部屋にした方が満足されるのではないかとの提案。
(ゴールド会員の場合はエグゼクティブフロアにアップグレードされるかどうか=エグゼクティブ特典利用可否に繋がる死活問題と言うことらしい)
と言うことで、
・景色を重視するか
・広さを重視するか
の選択を迫られたということす。
うーん…強いこだわりはないので、正直どっちでもいいんだけどな…と即決できずにいると、上役と思しき方が出てきて、
「実は、キングサイズベッドで1室だけ空いているお部屋がございます。」
「???」
「当ホテルに1室しかない特別なお部屋で、2層分を1部屋にしたメゾネットタイプのパノラミックスイートとなります。ダイヤモンド会員に限り、10,000円の追加費用でアップグレードをさせていただければと思いますが、いかがでしょうか?」
「わかりました。せっかくの機会なので、(有償アップブレードを)お願いします。」
と即決…だとかっこいいのでしょうが、10,000円を大金に感じる一般庶民のワタクシ。
上のセリフを発するまで、実際は2~3分は要したですかね(笑)。
それでも10,000円の支出を判断した理由は、
・ダイヤモンド会員資格を維持するつもりはなく、今回1回限りのチャンスであるため
・必要なヒルトンオナーズポイントの不足分を補えるため
理由としては十分納得できるものだったので、上のセリフが。どっちかと言えば2ポツ目の現実的な判断が後押しとなりました。決済はその場でSPGアメックスカードにて。名目は「客室追加料」、1万円ポッキリで税等追加費用の請求はありませんでした。
有償アップグレードは珍しいのだろうかと後から調べたら、同じ様な事例を見つけました。
→10,000円でパノラミックスイートへアップグレードした事例
メゾネット型パノラミックスイートに宿泊する方法
と大風呂敷を広げてみたものの、公表されていないので真偽のほどは定かでありません。ひょっとしたら、こうしたら泊まれるかもしれないという程度の内容。属性や運不運、タイミング等によるものが多いようなので、残念ながら全ての人に当てはまるということはなさそうです。
正攻法で宿泊
「メゾネット型パノラミックスイートを指定して予約されるお客様もいらっしゃいます。」
と言われたので、アップグレード以外でも宿泊できるかもしれません。
アップグレードはダイヤモンド会員限定と言われましたが、金に糸目をつけなければ一般会員や非会員でも宿泊できるのでしょうか?
どのくらい金に糸目をつければ良いのか…肝心の宿泊費に関しては、一般的なパノラミックスイートの宿泊費や100㎡越えのエグゼクティブスイートデラックスの宿泊費から想像するに、1泊10万円以上することは確実と思われます。
こうして書いてみて、総費用2万円で10万円以上のお部屋に泊まれたということで、実は悩む必要など全くなく、無茶苦茶お得な即決案件だったということを今やっと理解した次第です(笑)
予算に余裕がある方は、ヒルトン福岡シーホークにTELして相談してみてはいかがでしょうか。
公式サイトではパノラミックスイートは7F~26Fとなっていて、27F以上を宿泊予約できるようにはなっていません。(よって、27・28階がメゾネット型かどうかはともかく、少なくとも非公表、秘密の部屋であることは間違いないとは思ってます)
アップグレードで宿泊
運なのかタイミングなのか何らかの基準があるかどうかは、正直皆目不明です。わかっているのは、ダイヤモンド会員であることだけ。
その他考えられることを箇条書きにすると、
- 早めに相談
- オファーされた部屋に納得してない様子
- 宿泊人数が少ない?
- リピーターに有利?
「早めに相談」とは、部屋指定の予約が入っていなければ、当日ダイヤモンド会員の誰かに割り当てられる可能性があるということです。1~2室しかないので、早い者勝ちであることは間違いありません。
私の場合はチェックイン開始時刻の15時を待てず、自宅から路線バス一本でアクセスできるという地の利を生かし(?)、14時過ぎにはホテルに到着。ただ確実に確保したいなら、もっと早い方が良いのでしょう。
「オファーされた部屋に納得しない様子」をあげたのは、私の場合「キングベッドの部屋が割り当てられないこと」に対して不満を持っているように取られたからです。
後から知ったのですが、1,053室あるマンモスホテルなのにベッドが一つだけの部屋は
・エグゼクティブキング、スイート、デラックス(16)
・パノラミックスイート(21)
・ダブル(210)
だけで(カッコ内は客室数で推定。エグゼクティブのキングタイプがわからずじまい)、キングサイズのベッドは37しかなく、割合にするとたったの37/1,053(総客室数)
ヒルトン福岡シーホークにあるほとんどの客室はベッドが2つ以上ある部屋だということを知らず、全体の3%しかない客室へのアップグレードを相談していたわけで、今思えば相当な無茶ぶりでした。すみません。
まあ、そのおかげで棚からぼたもちだったわけですが。
「宿泊人数が少ない?」はあくまでも憶測ですが、一定のベッド数が必要なファミリーに対しては、オファーされないのかもしれないと思った次第。キングサイズベッドに適する一人か夫婦、カップルへのオファーを想定しているような感じ。
冷静になって考えると、100㎡超えの部屋にキングベッド1台は商品企画としては失敗のような気がしないでもないですが、この部屋にアップグレードさせることでダイヤモンド会員を維持する原動力となれば、ば、実は成功かも、なんて考えたり。
「リピーターに有利?」も完全に憶測ですが、チェックインやチェックアウト時に「初めてのご宿泊ですね!」と何度も言われたので、リピーターと一見さんを区別しているのでしょうか。「初めてなのがそんなに重要な要素なの?」と心の中で思ったものです。
ひょっとしたら、リピーターだったら無償でアップグレードしてくれたのかな?
なんて思ったのは、無償でアップグレードできたという記事を拝見したからです。
→無償でメゾネットタイプのパノラミックスイートへアップグレードされた事例
いやあ、実にうらやましい。
強運な方にはホテルの神様が微笑んでくれる可能性もあるということです。
ただ、実際初見の自分にオファーがあったので、ビギナーズラックかリピーターになってもらうためのホテル側の戦術も含まれている可能性も否定できません。
ココで気前よくお金を落とせば、次回以降は良い部屋にしてあげるぞと言う踏絵だった可能性も。
ここまで来ると完全に妄想の域ですが、今回の一件でダイヤモンド維持に向けて頑張ってみようかなと思ったことも事実。
今年はいろんなホテルに泊まりましたが、今回がダントツで贅沢なホテルライフでございました。
すべてはSPGアメックスカードの発行をきっかけにヒルトンダイヤモンド会員になれたおかげであり、SPGアメックスには感謝しても感謝しきれません。
以上、「【ヒルトン福岡シーホーク】”メゾネット”パノラミックスイート宿泊記 オンライン予約できない秘密の客室へアップグレードされるための方法とは」でした。
参考記事
ヒルトン福岡シーホークにある様々なタイプの客室を調査してまとめた記事です。
【ヒルトン福岡シーホーク】全客室タイプ グレード比較総まとめ 料金 広さ 階層 特典の違いなどアップグレードや予約の参考にどうぞなお、当記事の部屋は↑記事には含まれず、「秘密の部屋」として紹介しているだけです。
わらしべ長者的にヒルトンダイヤモンド会員資格をゲットした軌跡をまとめた記事です。
【SPG/マリオットから】ヒルトンダイヤモンドのステータスマッチ成功!申請方法 実際の所要日数など