もくじ
インドの治安は?ムンバイとニューデリーへ確かめに行ってきた
マイル旅して70ヶ国訪問したマイル専門家(@poyatrip)です。
2019年1月。62ヶ国目(当時)にして、やっとインドを旅しました。
一般的な旅行者がインドに感じるイメージは、決して良くないですよね。私も海外旅行を始めてから20年余、色々なインド旅行記を読んできましたがほとんどの記事で
- 詐欺にあった
- ボラれた
- 騙された
- 所持金を巻き上げられた
- 監禁された
などひどい目にあったことが書かれ、結論として「もうインドはこりごり!」とネガティブな感想が多かったこと。
それに加え、インドで邦人が殺されたとかレイプされたとか言う痛ましい事件が報道されるのを目にするので、ほとんどの日本人にとって「インド=治安が悪い」イメージがこびり付いてて、自分もそうでした。
海外旅行初心者の頃、とあるバックパッカーのホームページで「デリーに着くや否や怪しい輩に旅行会社へ連れて行かれ、無理やり高額な国内ツアーを組まされた挙句、監禁された…」と言う記事を見て以来、しばらくインド(具体には北インド)がトラウマだったのです。
縁あってこのページをご覧になられた方は、インド旅行に興味がある方だと思います。本当に治安は悪かったのか?実際どうなのか?
当記事では、そのような方のため、実際に一人旅して感じた治安を都市別にレポートします。そして、自分なりに感じた「インドを安全に旅行するためのコツ、注意点」もお伝えしようと思います。
なお、治安の感じ方は、属性(経験、性別、年齢、ルックス・体格等)によって全く異なること、そしてそれぞれの治安の感じ方で絶対的な「正解・間違い」はないと言うことを先にお伝えしておきます。インドの場合、特に男女差が大きいかもしれません。そのあたりも踏まえてお読みになってくださいね。
インド旅行の前に「治安」の観点から最低限知っておくべき内容
ガイドブック等で調べられているかと思いますが、本記事では特に「治安」をキーワードとして最低限予習しておくべき内容をピックアップします。それは、
- 都市の規模
- 行き方(外国人の集まり方)
- 物価
私が旅行前に最低限確認しておくのはこの3点です。ただ、現地に行ってから印象がガラリと変わることもあるので当記事では現地での印象を踏まえた内容としています。
都市の規模
13億人もの人口を抱えるインド。都市の規模も桁外れで、
- ニューデリー(2,570万人)
- ムンバイ(2,104万人)
- コルカタ(1,177万人)
- バンガロール(1,009万人)
- チェンナイ(962万人)
と、4都市が1,000万人を超える状況で、ニューデリーとムンバイに至っては、サテライトも含んだ数なのでしょうが実に東京の2倍。
とにかく大都市だけに、色々な人がいる。中には悪い人もいるかもしれないけど、良い人はもっとたくさんいるはず。ただ、単純計算で悪い人は東京の2倍いると言うことですし、インドの場合は特にカースト制度と貧富差が大きいとことを考慮する必要があるので、日本とは全く事情が異なることを意識して旅した方が良い…と言うのがインド旅前に考えていたことです。
行き方(外国人の集まり方)
空の玄関口は国際空港、陸の玄関口は鉄道駅かバスターミナルとなりますが、いずれも外国人が集まっているような雰囲気はありませんでした。
そもそもインドの人口が多すぎると言うのに加え、外国人が気軽に来られるような立地・制度ではなかったのです。そもそも入国ビザが必要だし、インドを囲むのはバングラデシュやパキスタン、ネパールなど。
そして、ムンバイもデリーも、外国人旅行客を意識する機会がなく。実際にはいたのでしょうが、インド人観光客が多すぎて完全に埋もれた存在。
そうすると、否応無しに黄色人種(「テルマエ・ロマエ」的に言うと、平たい顔族)は目立つ存在になってしまいます。これは、常に(怪しい輩に)見られていることを意識した行動をしなければ…と、気を引き締めたものです。
物価
ピンキリだなあと言う感想。エジプトでは「無茶苦茶物価が安い!」と感じたので、インドは少し事情が異なるようです。節約して安く済ませようと思えばエジプト並み、一定の質を保とうと思うと、日本より少し安いくらい。
具体には、公共交通機関やミネラルウォーターなどの必需品は10ルピーとかで安い一方、レストランや中高級ホテルの宿泊費は日本とあまり変わらないと言った感じ。
で、治安の観点から注意すべきは、必要最低限の費用で生活している層からは自分が金持ちに見られていることを意識した上で、慎重に行動した方が良いと言うこと。具体には、みだりに財布を出したり、買い物するときとかに「なにこれチョー安い!」と言うような表情・行動を見せない、と言ったこと。
インド全土及びムンバイ・ニューデリーの治安評価(外務省)
外務省海外安全情報(2019年1月現在有効)
カシミール地方等を除き、ほとんどの地域・都市がレベル1(十分注意してください)となっています。より危険度レベルが高いレベル2(不要不急の渡航はやめてください)とは異なり、国としてこの地域への渡航を否定していないのです。
ニューデリーやムンバイの他、タージマハルで有名なアグラ、ガンジス川で有名なバラナシ、ピンクシティで有名なジャイプール、ブルーシティで有名なジョードプルも然り。他国の都市で言うと、タイのバンコクなんかもレベル1となってます。
個人的治安評価概要
旅行中に危険な雰囲気を察知することもなければ、危険な目にあったこともありませんでした。こう言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、
- 拍子抜けした
- なんてことなかった
と言うのが率直な感想です。トランジットで1泊しただけのデリーはたまたま運がよかったのかもしれませんが、ムンバイは、スラム街などへ近づかなければ他のアジアの都市と変わらない程度の治安状況と実感。
以下、都市別に肌で感じた治安状況をお伝えします。
ムンバイの治安状況
ムンバイには3泊し、最初の2泊はフォート地区、最後の1泊をジュフビーチに宿を構え、インド門やタージマハルホテルなど有名どころから、電車やバスに乗ってビーチやスラム街まで朝から晩まで観光しました。
ムンバイはインドの中でも比較的治安が良い方だと言われていますが、2008年の同時多発テロでこれから紹介する外国人が集まる場所が標的になったこともあり、手放しで安心して街歩きできると言う状況ではありませんでした。
フォート地区
日本人を含む外国人に人気で口コミや評価がダントツの「レジデンシー ホテル-フォート-ムンバイ (Hotel Residency Fort) 」を拠点にムンバイ中心部を観光。いつ検索しても満室だったのが、直前のExpedia20%オフキャンペーンのタイミングで調べた時にたまたま空室が出たのはラッキーでした。
世界遺産に認定されているチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅が近くにあり、駅周辺は以下写真のように雑然とした街並みとなってます。
20時くらいに撮影したもの。このように明るくて人が多い場合は比較的安心して歩くことができる一方、暗い場所や人が少ない時間帯には出歩かない方が懸命と感じました。
見かけるのはほとんど男性で、女性はとても少なかった印象。よって、治安状況に関わらず、女性の夜間外出は注意が必要かも。
一方、英国が旧宗主国と言うことで、このようにコロニアルな重厚な建物が集積しているのがフォート地区の特徴。ミャンマーのヤンゴンやスリランカのコロンボとかで見たことがあるけど、ムンバイは規模も重厚感も桁違いだなという感想です。とても見応えがあり、来てよかった…っと治安の話ですね。
写真は朝7時過ぎ、日が昇った直後に散歩したときのもの。街全体が寝ぼけ眼のような感じで、人もまばら。治安という観点から、散策はこの時間帯がベストと思った次第。暗くないし、人も少ない。そして、1月の場合朝は20℃前後と涼しい(というか半袖だと肌寒い)というメリットも。
夕方に再訪したら、車のクラクションと人だかりで騒がしい場所となってました。治安状況は変わりませんが補足。
インド門、タージマハルホテル周辺
フォート地区の南に、ムンバイ市内随一の観光名所インド門、そしてタージマハルホテルがあります。ムンバイへ来た旅行者がまず目指す場所ではないでしょうか。私も時間を変えつつ早朝・昼・夕方の3回行きました。
早朝は人がまばらだったのですが、夕方に来てみるとたくさんの人が。この敷地内に入るのにセキュリティチェックがあるので、テロ対策としては多少の安心材料にはなるでしょう。が、スリ対策には全く効果がないので、特にこのような人が多い時間帯はポケットやバッグにご注意を。
白いYシャツ?で立派なデジカメ1眼レフを持ってうろうろしている人たちがいますが、彼らは写真屋さん。声をかけられるかもしれませんが、不要なら断りましょう。もっとも誘いがしつこいことはなく、どちらかと言えば国内旅行者目的のようですね。
タージマハルホテル。インド門と同様、テロ対策で厳重な警備体制となってて、中に入るにはセキュリティチェックを通過する必要があります。
写真は朝焼けが残る早朝に撮影したもの。タージマハルホテルを外から見るなら、朝〜午前中が良さそうです。一方、朝はインド門が逆光になってしまうので、時間が許せば正午か朝夕2回訪れると良いと思います。
インド門周辺で治安に不安を感じる場面はありませんでしたが、旅行者目当てで稼ごうとする人たちは概ねこの辺りに集中しているようで、声をかけられる機会は多々あることでしょう。ただ、噂ほどしつこくなくあっさりした印象だったので、毅然とした態度を取ればウザく感じることはないと思います。
マリンドライブ
インターコンチネンタルホテルがあり、他国のマリーナ地区と同様、雰囲気が良いです。
(写真ではわかりづらいですが)カップルの多さがソレを物語っています。アラビア海に沈むサンセットは一見の価値ありですね!
ムンバイの市街地(フォート地区)でも不安なら、インターコンチネンタルホテルなどこの辺りに宿を構えると良いと思いました。フォート地区に隣接しており、ほぼ中心部と言っても差し支えないです。
列車
慢性的に渋滞が激しいムンバイでは、列車での移動が便利。車内混雑が殺人的なのも有名なようですが、ラッシュの時間帯を外せばそこまで混んでいないのは東京もムンバイも同じでした。
チャーチゲート駅のホーム。掲示板がわかりづらいのに加え、路線と種類(普通・快速等)が思いの外複雑で、目的地を通過してしまったり目的地とは違うLINEへ分岐したりとか何度も(汗。
近郊であれば運賃は5〜10ルピーに収まります。
始発駅なので、座っていけます。治安の観点から、このようになるべく新しい車両を選んで座るのがコツ。車両は当たり外れが大きく、古いものは車内も暗くて不安な気持ちになるくらい。
このように扉を開けたまま走行するので、扉付近には近づかないのが賢明です。
スラム街で有名なダラヴィ(Dharavi)地区の最寄駅。
スラム街
ダラヴィ(Dharavi)地区では2〜3時間のスラムツアーを催行、安全のためにツアー参加が推奨されているのは知っていたのですが、時間に縛られるのがイヤなので自力で行ってきました。
このように安全圏?の上から撮影する分には問題なさそうでしたが、この奥を散策するかどうか降りて中に入って見たところ、思った以上に自分の存在が浮くようなアウェイ感満載だったので、早々に踵を返しましたとさ。
特段関心を示されたりとか声をかけられたり危険を感じたりとか言うのはなかったのですけどね。万が一なにかあったときに逃げられないだろうと思ったのです。良い子は真似しないよう。ツアー参加が無難です。
ドービーガート。ヒンディー語で「洗う場所」と言う意味で、一帯が洗濯場となってて今や観光地ともなってます。中に入ると危ない?と言うので、一般的な旅行者は「マハラクシュミ (Mahalaxmi)」駅を出たところにあるこの場所から眺めます。
他の旅行者も集まるからココにいる限り治安の心配はないのですが、旅行者目当てで「ハロ〜」と小さな子供達が物売りにやってくることを覚えておきましょう。
余談ですが、シンガポールのオーチャードとシティホールの間にあるドビーゴート駅とドービーガートは同じとのこと。
ニューデリーの治安状況
フライトスケジュールの都合でデリーは1泊しかしなかった(できなかった)のですが、これまで訪れた都市で一番緊張。だって、旅行記等に書かれていた
- 詐欺にあった
- ボラれた
- 騙された
- 所持金を巻き上げられた
- 監禁された
が全部デリーで起こったことだったからです。緊張するなと言うのが無理というもの。一方、今回の旅行では行けなかった観光名所(タージマハルやピンクシティ、ブルーシティ)へ次回行くのに、デリーは避けて通れません。
そこで、今回は虎穴に入らずんば…と「下見」と称して、被害者が続出したという場所を巡って見た次第です。
ニューデリー駅
各種旅行記によると、ここは悪徳旅行代理店が集まる危険な場所。代理店とタイアップした輩がアグラやバラナシへ行くための鉄道切符を買いに来る旅行客をカモに、監禁した挙句に高額のツアー代金を支払わせる…
夕方〜夜、そして翌日の朝と2回訪問したのですが、声をかけられたのは1〜2回(無視して終了)、悪徳旅行代理店がどこかもわからずじまい。手ぶらで訪問して、切符を買いに来た人に見られなかったのかな?いずれにしても、次回以降ニューデリー駅へ行く不安は解消されて満足。
上の写真2枚はエアポートメトロのニューデリー駅側。↓下の写真2枚はパハールガンジ(メインバザール)側。なんとなくだけどメトロ側の方が雰囲気がマシなような…気のせいかもしれません。
パハールガンジ(メインバザール)
ニューデリー駅を出たら、いかにもインドらしい風景が広がります。そこは「パハールガンジ(メインバザール)」。安宿が集積していて、世界中のバックパッカーが集まると言います。バンコクのカオサンみたいな感じ?
朝8時〜9時くらいに歩いたのですが、このような状況で声をかける人は皆無でした。って言うか、旅行者の姿も見えません。
路地裏にも入ったのですが、襲われそうになるような危険な雰囲気はありません。
昼過ぎ、宿を探しに来るバックパッカーが増えると客引きが多くなって状況は変わるかもしれませんが、安全に散策するのであれば朝がオススメであることは間違いなさそうです。
コンノートプレイス
英国植民地時代の都市計画に基づき整備された場所と言うことで、緑が多くまるで田園都市のよう。
オシャレなショップや世界展開するファストフード店に囲まれたこの辺りは、メインバザールなどとはまるで別世界。
中心にあるセントラルパークではのんびりくつろぐ…と言いたいところですが、各種旅行記によるとココが悪の巣窟だとか。怪しい輩が旅行者を物色して、怪しい誘いをかけてはお金を巻き上げる…
と聞いていたのに、いたって平和な風景が。
とある目的で誘われようとグルリと何周かしたのに、一度も誘われることもなければ声をかけることもなく。おーい!カーン・サーフ・ワーラーはどこだ〜!!コレがインドに来た最大目的だったのに、赤いターバンを巻いた人はどこにもいやしない。17時過ぎだったから?仕方ない、明日の朝出直すか…
…人っ子ひとりいやしない。もう9:30ですよ!?もっとも、誰もいなければ治安の心配も全くないわけではありますが…
そうそう、こちらのセントラルパークもテロ対策でセキュリティチェックがあります。
【重要】安全旅行のため注意すべきこと
このように拍子抜けするくらい何事もなくインド旅が終了、狐につままれた気分で帰国の途についた次第。
が、これで記事を終わらせてしまうと何の参考にもならないので、インド入国から無事に帰国するために意識して行った8つのことを記します。
- 暗くなる前に到着するフライトを利用
- 移動時は密室状態を避けるため徒歩又は公共交通機関を利用
- 通信環境を常時確保
- 評判が良い世界基準のホテルに宿泊
- 知らない人に声をかけられても反応しない
- 外出時は荷物を持たないことを徹底
- 万全な体調管理を
- 似たような国で慣れておく
暗くなる前に到着するフライトを利用
当記事では触れませんでしたが、インド最大の難関は「空港到着時」。特にデリーの空港ではトラブルが多発、悪質な客引き、悪質な空港タクシー運転手などが旅行者を手ぐすね引いて待ち構えてて、長時間のフライトで疲れて判断力が低下しているウブな旅行者はココでだまされ、行きたいホテルへ行けなかったり、悪徳旅行代理店へ連れて行かれるといいます。
私がこのリスクを回避するために行ったことは、
- 比較的安全なムンバイ国際空港から入国
- ムンバイ→デリーは夕方までに到着するフライト
- ビジネスクラスを利用
で、手ぐすね引いて待っているような輩を見かけることもなくメトロへ。
今はデリー空港と中心部を結ぶエアポートメトロが開通しているので、基本的にタクシーを相手にする必要はありません。しかし、メトロを利用するには遅くとも終電(23時過ぎ)に間に合うようなフライトで、メトロ駅からホテルへの道中のことを考えると、暗くなる前に「ホテルへ」到着するフライトの利用がベストです。
さらに、疲れで隙を見せないために可能ならビジネスクラスを利用するくらいの対策があっても良いと思います。
2〜3ヶ月で6万マイルを費用をかけずに貯めてインドへ行くのにビジネスクラスに乗れる仕組みと手順を解説した当サイトの一番人気記事です。
【ANAマイル貯め方ガイド】大量のマイレージを貯める陸マイラーの裏ワザ”TOKYUルート”を完全解説!poya(@poyatrip)は、この不労所得的方法で6万マイル貯めて
・福岡ー羽田(Y)
・成田ームンバイ(C)
・ムンバイーデリー(C)
・デリーバンコク(C)
・バンコクー福岡(C)
に乗れました。インドへ行くなら、ANAマイルがお得。皆様も快適なマイル旅を!
移動は徒歩又は公共交通機関を利用
ひとり旅移動の基本は、公共交通機関。運転手と二人きりで密室状態になるため危険なタクシーは極力使用しないのが全世界共通のオレ的ルール。インドの場合は、(オート)リキシャもソレに近いですね。ムンバイは空港往復で公共交通機関がないため仕方なくタクシーとUberを利用したけど、それ以外ではデリー、リキシャ含めて一度たりとも利用しませんでした。
通信手段を常時確保
現在の旅では、絶対に必要なことですね。スマホの存在は、地球の歩き方を頼りにしていた20世紀のインド旅行を大きく変えてくれました。大きなメリット2つ
- 人を頼らなくても済む
- 公衆の面前でガイドブックや地図を開かなくて済む
で、これらが後に説明する「完全無視」「荷物を持たない」を実現するのに必要不可欠。
「スマホを人前で出すと盗まれる」と言う向きもあるかもしれませんが、そこはIT大国インド。まわりのインド人も普通にスマホをいじってます。スラム街とか貧民街とかスマホをいじる人がいないような環境なら閉まっておくべきでしょうが、そうでなければ注意を怠らない範囲でスマホを活用した方が総合的なメリットは大きいです。
現地での購入手続きなどのストレスを軽減するため、日本であらかじめ調達しておくことをお勧めします。ましてやインド。思った通りにはコトが進みません。
私は、海外100ヶ国以上で利用できるSIMカード「AIRSIM」を常備して、インドでもソレを利用しました。以下記事でインドでの利用状況も加筆しているので、通信環境をどうしようと考えている方は参考にしていただければと思います。
評判が良い世界基準のホテルに宿泊
「日本語の口コミが多くて評判が良いホテル」又は「世界的ホテルグループの系列ホテル」のうち、立地が良いホテルを選択しました。ここで言う立地とは中心部からの距離もそうですが、インドに限っては「治安の良さそうな区域」がポイント。結果、
- 評判が良い「レジデンシー ホテル-フォート-ムンバイ (Hotel Residency Fort) 」
- 治安がよい新市街、ビーチに面する「JWマリオットムンバイ」
- 空港隣駅の近未来都市「エアロシティ」内にある「アロフト ニューデリー」
を宿泊地に選定。狙いは見事に当たり、いずれも不安もなく快適に過ごせました。大満足!
世界最大のホテルグループ系列「JWマリオットムンバイ」「アロフト ニューデリー」は宿泊体験記へのリンクを貼ってますので、参考にどうぞ。サービスレベルが世界基準に保たれているので、インドの宿泊に不安を感じる方には特におすすめですよ。
声をかけられても反応しない
結局すべてはコレに尽きるんじゃないでしょうか。旅先で現地の人と楽しく交流して友達になるとかひとり旅の醍醐味をシャットアウトするのは邪道と言われても、それがSafe tripより優先すべきこととは思えません。そして、今は文明の機器「スマートフォン」とネット環境があれば不明点は解消、困りごとも解決するわけで旅行者からコンタクトする必要もなくなってます。完全無視を貫きましょう。
外出時は荷物を持たないことを徹底
「旅行者っぽく見られなくなることで旅先のリスクが軽減するのではないか?」と言うのが各種旅行記を読んだあとの仮説。
そのために手っ取り早い方法としては、荷物を持たなくすること。私の場合は極端かもしれませんが、
- 旅行の荷物はデイバック1個
- 空港移動以外の外出は手ぶら
を徹底。特にデリーではデイバックを持って市内中心部を歩くのもリスクがあると、空港に隣接しているエアロシティに宿を構えたくらいです。
実際声をかけられることがほとんどなかったのは、ひょっとしたらこの対策が功を奏したのかもしれません。「ビジネスで来たのか?」と言われたことはあっても「旅行で来たのか?」と言われたことは一度もなかったのです。まあ、見るからにビジネスマン…と言うか相応の風貌になってしまってるのが原因のような気がしますが(汗。
「治安の感じ方は、属性(経験、性別、年齢、ルックス・体格等)によって全く異なる」と書きましたが、むしろ「インド人からの見られ方」によってもリスクの大小が変わるような気がしてきました。
万全な体調管理
インドに限らず、旅行先では体調を崩さないように万全の準備と体調管理が重要。良い体調は良い判断の源となるからです。特にインドは水が合わずお腹を下しやすいと言われています。
と伝聞形なのは、旅行中も旅行後も胃腸状態は極めて良好だったからです。もともと飲食に関しては保守的で冒険をしないタチで、特にインドではナマモノ(フルーツ、牛乳、サラダ、アイスクリームなど)を全く口にせず、歯を磨く時もミネラルウォーターの利用を徹底していたのが功をそうしたのかもしれません。
一方、大気汚染(PM2.5)などは想像をはるかに超えていて閉口。
インド滞在中はずっと喉が痛く(今までにない感覚)、入国して空港を一歩出たらすぐに痛くなったくらい。そして鼻をかんだら黒い…でびっくり。PM2.5用のマスクは必須ですね。帰国後は鼻がやられてしまって、結果呼吸器全般にダメージが…
少なくとも、
- 消化器
- 呼吸器
を正常に保つための準備と、異常になった時の対処(薬等)が必要と実感。喉はうがい薬やのど飴などでなんとか凌げましたが、鼻の方は準備してなかったので治るまでかなり時間がかかりました。
▼デリー空港離陸直後の写真。空気の悪さがよくわかります。
似たような国で慣れておく
あらかじめネパール・スリランカ・モルディブなど周辺国を事前に訪問していたこと、そして三大ウザい国(インド・エジプト・モロッコ)のエジプト・モロッコを事前に訪問していたことも功を奏したのだと思ってます。幸か不幸かインド人がウザいと感じる場面に遭遇しなかったのは偶然か、必然か。
まとめ
あくまでイチ旅行者がインド旅行中に感じた治安の状況や注意点ということで、最初に書きましたが「正解」は人それぞれで、属性(経験、性別、年齢、ルックス・体格等)によって最適解は異なるはずです。
なので、当記事も参考にしつつ、できればご自身と同じ属性と思しき方の体験談を読み、アドバイスを受けることをおすすめします。あと、旅行者にとってインドの治安に関しては現地在住者よりも旅行者情報の方が参考になるでしょう。「悪い輩から旅行者っぽく見られるかどうか」が明暗を分けると思うからです。
「石橋を叩いて渡る」観点で多少大げさに書きましたが、インドでは殺人など致命的な危険は少ないようです。事前の対策と心構えを万全に、旅行中も怪しい輩にホイホイついて行かなければ、私のように楽しく安全に旅を終えることができる可能性が高くなることでしょう。
最も好きな映画の一つ「スラムドッグ&ミリオネア」の舞台をこの目で見ると言う悲願を果たせ、大満足のインド旅行となりました。
皆様のインド旅行も楽しく安全になものになることを祈ってます。
以上、【インド治安2019】今も危険?安全な旅行に必要な注意点8つを実体験で徹底解説!【ムンバイ・ニューデリー】でした。