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シンガポール航空B787-10ビジネスクラスに3回搭乗して、特にシートが前評判以上に素晴らしかったことに超感動!
64ヶ国を旅したpoya(@poyatrip)です。
2019年2月。
シンガポール航空の最新鋭機材「ボーイング787-10」のビジネスクラスを初めて利用する機会を得ました。
国内の一部都市へは以前から787-10機材が運航していたのですが、自分が利用する福岡線の導入が遅れていて、2018年12月にやっと運航開始したところ。
これまでシンガポールのビジネスクラスは色んな機材で利用してきましたが、自分にとって787-10機材は「ベストオブベスト」。より正確に書くと、「ベストエアラインの中でもベストの機材・シート」でしょうか。
当記事では、787-10機材に3レグ(3回)搭乗した経験を踏まえ、なぜ「シンガポール航空の787-10機材がベストなと思ったのか」その魅力をお伝えしたいと思います。
利用したのは、福岡ーシンガポール、デンパサール(バリ)ーシンガポール、シンガポールー福岡ですが、他の路線も同じようなサービス・内容になるかと思います。
シンガポール航空のB787-10とは
「787」シリーズはボーイング社の最新機材で、中型ジェット機と言う位置づけ。
2011年頃から787-8→787-9→787-10の順に運航開始し、その中でも787-10は出来たてほやほや。
そんな中、最新機材を積極的に導入することで知られているシンガポール航空はいち早く787-10を導入、世界初就航させ、現在は主に短中距離路線(フライト時間が概ね7時間以内)の一部で運航している状況です。
シンガポール航空(日本支社)としても肝いりなのか、787-10の特設サイトを解説しています。
そんな特別な787-10、どの路線で利用できるのでしょうか。
シンガポール航空B787-10導入路線(2019年2月現在)
日本発着だと、以下の通り。
空港 | スケジュール(発/着) | |
往路 | 復路 | |
成田 | 午前/夕方 | 深夜/朝 |
関西 | 深夜/早朝 | 午後/夜 |
中部 | 午前/夕方 | 深夜/朝 |
福岡 | 午前/夕方 | 深夜/朝 |
1日1往復運航の中部・福岡は787-10で確定、1日2往復運航の成田・関西では1往復が787-10。
逆に、羽田発着便では未導入となってます。
また、シンガポール発着の短中距離路線で調べたところ、以下のような状況でした。
空港 | 787-10運航 |
バンコク | ○(1往復のみ) |
デンパサール(バリ) | ○(1往復のみ) |
パース | ○(1往復のみ) |
ニューデリー | ○(1往復のみ) |
ジャカルタ | なし |
北京 | なし |
ムンバイ | なし |
ソウル | なし |
マレ | なし |
コロンボ | なし |
カトマンズ | なし |
全部調べたわけではないのですが、日本路線が優遇されているのがなんとなくわかりますね。
一方、今後も導入路線が増えるでしょうから、シンガポール経由で短中距離フライトへ乗継される際は、787-10機材の有無を確認すると良いかも。
私はシンガポール経由でデンパサール(バリ)まで行ったのですが、わざわざ787-10機材を使用するフライトを選びました。
B787-10機材のビジネスクラスシート
個人的に真骨頂と考えているのが、ビジネスクラスで採用しているシートです。
シート配列
このように、スタッガードタイプで1-2-1配列となってます。大きくは
▼①窓に面しているけどシートが通路側に配置
▼②窓に面しててシートも窓側に配置
▼③中央で両座席が密接に配置
▼④中央で両座席が離れて配置
と4つのパターンがあって特長も異なるので、座席指定の際はご自身のニーズに合った座席を選ぶと良いと思います。
例えば。
最もプライバシーを確保できる②は、一人旅向け。
両座席が密接に配置されている③は、カップル・夫婦や親子向け。
のように②と③から順に埋まっていく感じでしょうか。早めの座席確保がベター。
ちなみに、1人旅で利用した私は利用3レグ全て②を確保。A列かK列かは、日が当たる/当たらないで「当たらない」側の列を選ぶようにしています。
リクライニングなど調整機能
シート横テーブル脇にこのような黒い何か(写真上)をタッチするとこのようなタッチパネルに早変わり(写真下)。
リクライニング調整は、真ん中ら辺にある3つのボタンを押して行います。
この黒い何かが各種ボタンだということはパッと見わかりづらいため、初めて利用するときは「あれ?リクライニングはどこ?」ってなりがち。
事前調査でそのことを知っていた私でさえ、どこだっけときょろきょろしたくらい。
リクライニングは一定の角度までしか倒れないので、もっと座席を倒したい場合はフルフラットのボタンで調整しましょう。
フルフラットシートで快適な睡眠を
フルフラットのボタンを押し続けると、シートがベッドに早変わり。
スタッガードタイプだと、前席との関係から足元が窮屈になりがちなのは仕方ありませんね。
ベッドの長さは193cmありますが、身長が高い人はこの影響を受けることは避けられません。
これでも、他社と比べてスペースはある方だと思ってますが。
ベッド(シート)が適度に固く、長時間横になっても疲れません。
腰にやさしくあまりにも快適なので、ごろ寝しながら機内映画を見たくらいです。
このように包まれ、まるでゆりかごで揺られている気分。
そして、いつの間にか眠りにつき…
機内設備やアイテムの操作方法
18インチのタッチスクリーン型モニター
モニターは18インチと十分な大きさ。
タッチスクリーン型ではあるのですが、ビジネスクラスの場合多少前にかがまないとスクリーンにタッチできないため、実際には手元のコントローラ↓で操作した方が良いですね。
足元のスペース
足置き場の下にはスペースがあるのですが、収納を目的としたものではないようです。
スリッパに履き替えた後の靴を入れるとかそんな感じですね。
ビジネスパネル
こちらの「ビジネスパネル」の中に、あらかじめミネラルウォーター・ヘッドフォン・機内食メニューが格納されています。
3レグ利用して3レグとも同じだったので、これがデフォルトなのだと思います。
そして、USBポート2つとコンセントが備え付けられてます。コンセントは日本のA型をそのまま使うことができ、電圧が110Vなので変圧器も不要ですね。
空いたスペースにガイドブックやスマホ・ケーブル類も格納できるので、シート周りがすっきりします。
なお、こちらのビジネスパネルは、離着陸時には閉めておく必要がございます。
ノイズキャンセリングヘッドフォン
ビジネスパネルの中にあるヘッドフォンを取り出しました。
ノイズキャンセリングヘッドフォンで、プラグを差し込む電源ONとなり、自動的にノイズキャンセリング機能が働きます。
読書灯、鏡、テーブル
読書灯はシートと一体となっていて、3段階で調整できます。横になりながら調整できるのがGood。
ビジネスパネルの横からこのように鏡が出てきます。
通路からいい具合に顔が隠れる感じになるので、特に女性の化粧関連で使い勝手が良いのではないでしょうか。私には無用の長物ですが、配置などよく考えているなあと唸ったものです。
食事をするときなどのテーブルは、モニター下から引き出します。
そのまま引っ張っても出てこず、下にあるレバーを引くか押すかする必要があるので手さぐりで探してくださいね。
並び席の場合はプライバシー確保のため仕切りを設けられるようになってます。
その他設備の使用方法は、機内ビデオで放映されているので一度ご覧ください。
私はこのビデオを観て初めて肘置きが上下動できることを知った次第。意外な発見があるかもしれませんよ!
機内エンターテイメント
機内映画
いつも思うのですが、ものすごい充実ぶり。
外資系航空会社だと日本映画のラインナップを見て「これはケチったな…」と思うことが多々あるのですが、シンガポール航空は全く手抜きがなく、日本映画であっても最新作や人気作を取り揃えています。今回は日本映画だけで24作品もあります。
いつか観たいなあと思っていた当時の人気映画「ボヘミアン・ラプソディ」や「カメラを止めるな」をココで観られるなんて!いや〜もう感激しました。
あと、外資系航空会社だと、日本では未公開の人気映画が放映されるのも良いですね。
とにかくヒマになる暇がなく、睡眠時間が削られてしまうほどなのです。シンガポール航空の機内映画は。
無料Wi-Fi
ビジネスクラスの場合、機内Wi-Fiを30MBまで無料で利用できることを、3レグ目の最後の方で初めて知りました。
30MBだとお試し程度なのでメールチェックやパズドラくらいしか使い道がなさそうですが、それでも機上でネット環境にあるという安心感は大きいのではないでしょうか。
アメニティ
福岡-シンガポール、シンガポール-福岡では以下のアメニティ類がおいてありました。
- アイマスク
- スリッパ
- 靴下
意外とシンプルで、あると便利な耳栓やリップクリームなどがありません。
てっきり、耳栓くらいはあるのだと思っていましたが…
耳栓等が必要な方は、ご自身で用意願います。
ちなみに、短距離路線でシンガポール-デンパサール(バリ)を利用した時は、アメニティ自体がありませんでした。
なお、歯磨きセットは路線に関わらずビジネスクラス用化粧室内にありますので、ご安心を。
唯一、化粧室のトイレが温水式洗浄便座でなかったのが、マイナスかなあと言う感じです。
機内食
改めて「シンガポール航空ビジネスクラスの機内食(シリーズ)」記事でまとめる予定ですが、ココでは福岡-シンガポールでいただいた機内食をご紹介。
サテーと前菜が出た後、メインとして
- 洋食
- 和食
- シンガポールのローカルフード
から選ぶパターンが多かったように思えます。
シンガポール航空の予約管理メニュー等から「Book the Cook」で事前に予約すれば、メニューに載っている品以外で世界各国の様々な料理をいただくこともできるのですが、私が予約しようとしたとき(出発1週間前くらい)になぜか福岡-シンガポールで出てきませんでした。よって、今回は既存メニュー表の中で「和牛のハンバーグステーキ」を予約。ローカルフードは現地のホーカーで食べた方がおいしいだろうと思ったのです。
デザートはあっさり目。デザートに関しては、日系エアラインがいいかなあという感想です。
シンガポールB787-10ビジネスクラスに格安で乗れる方法
大きくは3つあって、私自身は3つ全ての方法を駆使してシンガポール航空のビジネスクラスに乗りまくってます。
- 期間限定セールのタイミングで発券
- 格安でエーゲ航空のマイルを貯めてシンガポール航空の特典航空券を発券
- 費用をかけずANAマイルを貯めてシンガポール航空の特典航空券を発券
詳しい内容は以下のリンク先(別記事)に書いてますので、是非ご覧くださいね。
1.期間限定セールのタイミングで発券
【往復でたったの8万円】シンガポール航空ビジネスクラスが期間限定で激安!B787-10福岡就航記念セール開始2.格安でエーゲ航空のマイルを貯めてシンガポール航空の特典航空券を発券
【大・爆・発!】たった525ユーロでアジア各国ビジネスクラス往復のエーゲ航空ブラックフライデー・バイマイルセールが凄すぎ!11月24日までの2日間限定3.費用をかけずANAマイルを貯めてシンガポール航空の特典航空券を発券
【ANAマイル貯め方ガイド】大量のマイレージを貯める陸マイラーの裏ワザ”TOKYUルート”を完全解説!今回は、787-10福岡就航記念セールのタイミングで予約発券しました。
シンガポール経由デンパサール往復で、コミコミ10万円と激安。
9,622マイルいただけたので、実質エコノミークラス運賃と差がなく大変お得だったのですが、もう出てこないだろうなあ……今度はマイルを貯めて行くことにしましょう。
感想
とにかく、シンガポール航空787-10ビジネスクラスのシートはとても心地良かったです。
また、世界に先駆けた最新鋭機材で新車に載っているような優越感に浸れたことや、飛行中のエンジン等騒音も低減されていることも含めて、最高!
実はシンガポール航空ではファーストクラスも利用したことがあるのですが、機材とシート、静粛性に限って言えば787-10ビジネスクラスの方が私は好みかな。確かにファーストクラスに比べてスペースは狭いけど、ある程度狭い空間に包まれていた方が自分には落ち着くし、何よりシートの程よい硬さが良かった。
シンガポール航空の運航状況を鑑みるに、日本路線を優先して787-10を投入してくれている感じなので、我々日本在住者は恵まれていると言えましょう。
機会がありましたら、否、ぜひ機会を作ってみなさまもこの素晴らしい機材とシートを体験してくださいね!
以上、「【シンガポール航空ビジネスクラス搭乗記787-10】感動レポート!評判のシートを3回体験」でした。
シンガポール航空ビジネスクラス搭乗記一覧
これまでに執筆したビジネスクラス搭乗記です。あわせてご覧くださいね!
福岡ーシンガポールSQ655(A330-300)
シンガポールー福岡SQ656(A330-300)
ソウルーシンガポールSQ603(A330-300)
シンガポールーバンコクSQ972(B777-200ER)
787-10機材を利用した3レグ分個別の搭乗記は後日掲載します。
いつも拝見させていただいております。今回初めてコメントさせていただきます。
私も1月にTPE→SINでB787-10のビジネスクラスをANA特典航空券で利用しましたがpoya様のおっしゃる事がよく理解でき、また同意であります。
但し隣席が空席ならA333のライフラットの方が私的には好みであります。
コメントありがとうございます。TPEもB787-10なのですね!今回は触れませんでしたが、A333の良さもありますね。確かに、隣席が空席だと広々と使えるし開放感もあります。
お返事ありがとうございます。でもやっぱり最新型のシートは素晴らしかったですよ!私が搭乗した時にはミネラルウォーターは無かったですがアメニティキットがありました。THE LAUNDRESSのトラベルギフトパックでした。